幸くんと椋くんは同級生。
幸くんは一緒の寮に入ってるって知れたらからかわれるからと、椋くんに離れて歩くように言う。

エチュード（アドリブ演技）の練習にて。

幸「最近どう？」
椋「え、えっ？最近？」

幸「なにか～面白いことない？最近つまんないし、アタシヒマなんだよね～。」
三角「女子高生だ～。」
一成「ゆっきー違和感ねぇ～。」

そこを選ぶとはさすが！
椋くんも友達のJKとして合わせる。

天馬くんはさすがの起承転結のきいたエチュードを見せる。

天馬「今のがエチュードだ。おまえらみたいに口からでまかせ言ってるだけじゃ通用しないんだよ。」

幸「《いちいちイチャモンつけないと気がすまないの、あいつは…。》」

夏組のリーダーを天馬くんとする。
演技経験からしても妥当だが、その性格は直せよと幸くん。

全員が主役をやりたがる。

練習はつづく。

徹夜で脚本を書き上げた皆木綴（みなぎ つづる）くん。春組でMANKAIカンパニーの脚本担当。

主役をやりたい全員のために、演目はお姫さまが複数の話を言って聞かせるという「千夜一夜物語（英語ではアラビアンナイト）」とした。

幸「アラビアンナイトの姫なら、衣装つくるのも面白そう♪」

天馬「大丈夫か？アラビアンナイトなんて衣装が安っぽいと…。」
幸「オーガンジーとスパンコールもいっぱい使って…うん、いろいろアイデア浮かんできた！」

かつては陸上部に所属し、エースとして活躍していた椋くん。
今演劇をやっていることは元チームメイトには知られたくない様子。

幸「あいつら、今度の公演に招待しよう。俺たちの舞台見てもらおうよ。」
椋「でも…。」
幸「見つけたんでしょ、新しい夢。だったら教えてやればいい。」

椋「うん。」

椋「練習、頑張らないとね。」
幸「行こう。遅れたらまたあのポンコツになんか言われる。」
椋「いいの？一緒に行って…。」
幸「好きにすれば。」

読み合わせの練習。

しかし椋くんは天馬くんを怒らせてしまう。

怒って部屋を出ていった天馬くんだが、監督に言われ「リーダーとしての考え」をまとめる。
その結果として出した答えは「全員で一緒に寝てみる」であった…。