よふかしのうた 第13夜 「よふかしのうた」 ハツカさんは男!女装してるからモテパワーマックス!!

よふかしのうた 2022/10/05 22:08


ハツカ「とりあえず入る?


コウはハツカの家にやってきた!

そしてハツカが帰るなり出てきたのが…!



眷属達「おかえりなさ~い!ハツカさま~!!


ハツカ「うん、ただいま。
ショート「あたしちゃんと言い付け守りましたよ!
ヒゲ「俺も!俺もです!
ロング「ハツカさまに褒めてもらいたくて頑張りました~!


ハツカ「そ。偉いね。


コウ「《何だ?何だこれ?さま?どういう関係!?》」
ヒゲ「褒められてる!俺も!俺も俺も俺も!
ショート「ずっと立ち続けました!褒めてください!
ロング「どうしよ~!


ハツカ「それでね、いきなりで悪いんだけど今日は僕のお客さんがいるから帰ってくれないかな。
ショート「何でですかぁ~!?
ヒゲ「お客さんってそいつ誰なんですかあ!?
ロング「そんなガキと遊ぶなんてずるいですよっ!


ハツカ「言うこと聞けないの?


眷属達「うっ…。
ハツカ「僕のお客さんって言ったよね。その人に汚い言葉使うの?そういう子は好きじゃないなぁ。


ハツカ「いい子だから言うこと聞けるよね。

眷属達をビシッとしつけてますね。それも男女ともに…!


ハツカの本棚。
吸血鬼のほか、帝王学や植物やコーヒーなどジャンルは多岐。


コウを待たせてお風呂に入るハツカ。


コウ「《ハツカさん何者なんだ?何だか今までの吸血鬼と比べても特殊な気がする…》」
ハツカ「夜守君、ちょっと来てもらえる?


ハツカ「タオル用意するの忘れちゃってさ。悪いんだけど持ってきてくれない?


コウの目線が下の方に…!


ハツカ「いやうっかりうっかり。いつも自分で用意しないからさ。

湯気の中にはもちろん…!
いやこの瞬間のために!バレる瞬間こそ醍醐味!
これを最終回にもってきてくれてありがとう!



ハツカ「いや~ごめんごめん。とっくに知ってるもんだと思っちゃった。


ハツカ「びっくりした?


コウ「えっと…一応改めて聞きたいんですけど…男…なんですか?


ハツカ「そうだよ。


ハツカ「どうしたの?
コウ「いや…ちょっと情報が多くて頭が…。




ハツカ「なんかこっちも驚いたな。僕はてっきり七草さんから聞いてるもんだとばっかり。



ナズナちゃんは何も話してくれない」と悩みを吐露するコウ。


ハツカ「えっ…ええ~っ!?今更吸血鬼になる・ならないで悩んでるの!?


ハツカ「あんな大見え切って吸血鬼になるって宣言したのに!?ええ~!?
コウ「いや、その…。」
ハツカ「ダ…ダサい…。
コウ「色々あってですね…えっ?ダサい!?



吸血鬼に「まずい血」を吸わせて殺した餡子。


実際のところ、「吸血鬼自身も吸血鬼についてよくわかっていない」とハツカは言う。


ハツカ「さっきまずい血って言ってたけど、おいしい血とまずい血はどうして違いが出るのかもよく分かってないんだ。
コウ「そ…そうなんだ。」
ハツカ「そういえば、夜守君の血はおいしいんだったよね?


コウ「ナズナちゃんいわく…。


ハツカ「ふ~ん…そうなんだ…気になるなぁ。


ハツカ「ところで今日、僕がかくまってあげなかったら大変だったよね?
コウ「お…恩を売ろうとしても駄目ですよっ!」



コウ「あっ…!


ハツカ「大丈夫だよ。ほら僕女の子にしか見えないでしょ…だからね…。


コウ「何の関係が!?


コウ「そ…そもそもなんで女装してるの?」
ハツカ「ん…そんなの似合うからに決まってるじゃない。
コウ「そ…そんな理由で?」


ハツカ「しょうがないじゃない。なんか知らないけど、この状態の方が男女どっちからもモテるんだもん。


コウ「そう…なんだ。」



コウ「俺…そういうのよく分かんないからさ…その…“好きでやってる”か“人にやらされてる”の二択で考えちゃって。」



ハツカ「まっ…似合うから楽しんではいるけどね。


コウ「その…ハツカさんも恋をしたんですよね?吸血鬼に。吸血鬼になることに迷いとか怖いとか…。

これは気になる…!


しかしタイミング悪く!通知が来て、その話は終わってしまう。


ナズナが「コウくんは吸血鬼にならない」とニコに言ったところ、争いになっていたのだ。

アイキャッチ



うわぁ~!ハツカさんのおしり!!


吸血鬼のことを知りながら、吸血鬼にならないコウは殺されるかもしれない…。


いや、吸血鬼は身内に厳しいので、もしかしたら危ないのはナズナの方かも…。


ハツカ「そこで僕から提案がある。


ハツカ「君、僕の眷属になりなよ。
コウ「なんで…。」


ハツカ「今けじめを求められてる七草さんが助かる方法は 何?
コウ「俺が吸血鬼になる…?」
ハツカ「そう。それで解決する。
コウ「で…でも…。」
ハツカ「君が七草さんを好きになる可能性はあまりにも低い。いくら七草さんとはいえ思春期真っただ中の夜守君が恋心の片鱗も見せていない。


コウ「でも…だからってハツカさんである必要は…。」
ハツカ「なんで?僕が男だから?


コウ「いや~、別にそこはあんまり…。



ハツカ「フッ…。


ハツカ「そういうところだよ。君は僕が男であることを確認したけど実のところどうでもいいと思ってるんだ。
コウ「だって顔はカワイイわけだし。


ハツカ「ぶっ…!!


ハツカ「まあね…僕はカワイイからね…夜守君突然ストレートだよね…。
コウ「なんで照れてんの?」
ハツカ「いや…キャラ的に言わなそうだからビックリするんだよ…。



ハツカ「まっ…そんな夜守君だからさ、君の男心を本当に理解できるのって僕だけだと思うよ。



ハツカ「僕なら君を吸血鬼にしてあげられるよ。


確かに男女には壁があるけど…」考えるコウ。


コウ「恋心の片鱗もって言ってたけど、それはハツカさんに対してもそうなんじゃないの?」
ハツカ「ああ、そんなの簡単だよ。僕はみんなより優しくないから。


ハツカ「要は僕のことを好きって脳みそに勘違いさせればいいんだよ。そもそも恋愛感情なんて洗脳みたいなもんだしね。だから僕の眷属はみんな幸せそうだよ。
コウ「《何が『だから』…?》」


ハツカ「というわけで、僕の眷属になりなよ。
コウ「嫌です。



コウ「確かに男女には大きな壁があると思う。理解し合えない。でもそんなのよく考えたら性別は関係なかった。俺は今まで真に理解できた人なんていない。俺はナズナちゃんを理解できないしハツカさんを理解できないんだと思う。男とか女とか関係なしに。もし俺が女だったとしても、俺はナズナちゃんを好きになりたいって思った。…と思う。」


ハツカ「じゃあどうするの?ニコちゃんキレてる。何するか分かんないよ。


コウ「ハツカさんは俺を殺そうと思う?


コウ「ハツカさんが思ってないってことは大丈夫なんじゃないの?覚悟なんてないよ。ただ…。」


コウ「俺はナズナちゃんに退屈してほしくない…んだと思う。


コウ「ありがとう。スッキリした。俺行くよ。」



ふぅ…。


ニコ「そりゃあけじめは大事だよ。でもな~あんなバカ何発殴ったって意味ないよ。それに暴力は趣味じゃない。」


ハツカ「《よく言うよ…》
ニコ「あたしの趣味は恋バナ。ちゃんと恋バナで終わらせたよ。」


ニコ「あたしらは全力でお前らの恋路を応援する。だからナズナは何が何でも夜守君を落とせ。それが夜守君を殺さない条件だ。


…そういうことになった。



2人に乾杯っ!!

そしてハツカさんにも大乾杯だ!!

よふかしのうた 2022/10/05 22:08
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