少年メイド 第5話 「男子の一言、金鉄の如し」 捻挫ちーちゃん&怖がりちーちゃん

少年メイド 2016/06/04 22:28



学校。みんなが嫌がる掃除も楽しくてしょうがないちーちゃん。



しかしゴミを運んでいる時、階段でうっかり足をグキッ!


ねんざをしてしまった。



ちーちゃんには治るまでおとなしくしてもらって、代わりに円がメイドとして頑張ろうとしてるけど…


大丈夫かな…?


ダメだ…モップを絞らずに床掃除している…(美耶子もやった)


これじゃ安静にしてられないよ~。



晩ごはんがお菓子…円はお菓子しか作れないのだった。


千尋「台所は…?」
円「今は見ないほうがいいと思うな…
千尋「やっぱりか~!」


千尋「もう…明日からはオレがご飯作るからな!そんな大したケガでもないし…」
円「ダ~メ、関節のケガはちゃんと治さないとクセになったりするんだから。」
千尋「でも掃除もしなきゃだし…ご飯だってお菓子ばっかじゃ…」


円「それなら大丈夫。明日は助っ人が来るから。」
千尋「ん?」


やってきたのは美耶子。これで少しは落ち着けるか?


しかし円が手伝うと聞いて露骨に不安がるちーちゃん!


千尋「ああ待って、台所は今日…」
美耶子「キャー!円兄様、この台所、泥棒がぁ~!
円「ああ、違うちが~う。」
千尋「はぁ…大丈夫かな…。


ヨルニア国物語。



気になって台所を見に来てみると、意外にもそこはピカピカに!



なんか調子が狂うけど、心配してもらってうれしい。
夕食は何がいいかと聞かれ、「和食で」と答えるちーちゃん。


千尋「ヒマだな~。今週はあんまり宿題も出なかったから、シンク磨いたりしようと思ってたのに…。

根っからのお掃除人間です。


千尋「すっかりキレイになってたし…なんか思ったよりオレっていなくても誰も困らないのかな…。

いやいや!ちーちゃんの愛らしさは唯一無二!



そんな時、台所で火事!?
魚を焦がしてしまっていた。


申し訳無さそうに顔を隠す円…和食は難しかった。


ふと見ると、和食の本にはビッシリとふせんが。


千尋「2人ともオレのために頑張ってくれたのに…勝手にスネてて…オレ、バカみたい…。

反省したちーちゃんは2人に言う。

千尋「シチューとデザートを食べたい。美耶子さんの料理おいしいし、円のお菓子も好きだよ。和食は…今度ちゃんと教えてあげるからさ。
美耶子「はい!」


円「じゃあデザートは何がいい?ケーキ?プリン?」
千尋「その前に…片付け!
円「あぁ~~~ん!


千尋「いただきまーす!


千尋「(ありがとう。)


足も治り、ちーちゃんは久しぶりに学校へ…。


すると公園におばあちゃんを見かける。
なにやらネコに近づこうとしてるようだが…。


ネコは行ってしまった。


みんなも揃って嬉しいちーちゃん。


でもあのおばあちゃんは一体…?


昔の回想。
ちーちゃんの母・千代に見送られ、円と桂一郎がフランスへ旅立とうとしているところ。


桂一郎はフランス語を覚えるのに必死。


ぷにぷに。


そんなシーンを夢に見た円。


ちーちゃんの友人たちが、この家のでっかいテレビでDVDを見ようとやってきた。


祐司「円さんに遊びに行っていい?ってメールしたら…『別にいいよ~(^^)』って返事が来た。
千尋「はぁ!?何なのお前ら、仲良しなの?


そのDVDは…ちーちゃんが苦手な怖いヤツだ!


しかもカーテンを閉めて暗くして観ようとかこのドSッ!


千尋「こっ…こんなの怖いわけねぇだろっっ!


雪人「ギャアァァァァァァ…!
千尋「ヒィィィィィィ……
宏「今のビックリしたねぇ。

茶髪の元気系ショタ・天原雪人くんも怖い!そういえば家に来た時から青ざめた顔をしていた。
そしてメガネでおとなしい竹井宏くんはどちらかと言えば冷静だ。


千尋「怖くない…怖くない怖くないぃ…!
円「無理して観ることないのに…」
千尋「怖くねえっつってんだろ!


雪人「もう、オレやだ~~!!


千尋「だいたい、こんなの作り話だし、幽霊なんていねーし…
円「うん、そうだよね…。


千尋「いや~…なんかぜんぜん怖くなかったよな~…幽霊とか非科学的だし!だから全然恐くないんだからな!
円「えっと、要するに今日は一緒に寝てもいいってことかな?
千尋「さっさと寝ろ!

かわいいかわいいかわいい


円「そういえば姉さんもホラー苦手だったなあ。なのに誘うと絶対観るんだよね~なんで?」
千尋「知るかバカ!苦手だと知ってんなら誘うなバカ!別にオレは恐くないけど!


円「あれ…聞こえない?」
千尋「な、なにが…」
円「なんか、鳴いてるみたい…」


鳴き声「モォォ~
千尋「ヒィッ…


円「やっぱ聞こえる。外かな…」
千尋「ヒィ…き、聞こえねえよバカ!変なこと言うなバカ!早く寝ろバカ!
円「え~、聞こえるよ。ほら…。」
千尋「うるさいバカ!さっさと寝ろ!

ちーちゃん必死!

その夜ちーちゃんは夢を見た。

それは「助けて…ちゃんと呼んでたのに…」と泣いている…昔の母さん?


と思いきや、化け物ー!



千尋「ぎゃああああああああああ!


また一緒に寝てた円。足蹴り!ありがとう!


千尋「はぁ…夢か…。


雪人「昨日、怖い夢見ちゃった…


千尋「ヒィ…!
雪人「血まみれの女が追っかけけてくんの!
祐司「映画のまんまじゃねえか。」
宏「そういえば呪いのビデオの映画ってあったよね。見た後呪い殺されるってやつ。」
祐司「ああ、あったあった!」
雪人「オレ、呪われた?死ぬまで追いかけられるの?
千尋「ヒィィ…!

雪人くんもたまらんよねほんま…。


祐司「何?もしかして小宮も怖い夢見たの?」
千尋「みみみ、見てねーよ…。
祐司「見たな…。」


千尋「(あんなの気のせいだ…気のせい!)

教科書逆ー!



その夜、円は外で仕事。
布団にくるまって怯えるちーちゃん。
だけど外からはまたあの鳴き声が!


千尋「幽霊なんて…幽霊なんて…非科学的ー!


開き直りその正体を確認しようと外を見るちーちゃん!
だがそこには白い影…!


ああちーちゃんの魂が…

いや負けない!

千尋「ゆ、幽霊なんていないんだからな…ただの泥棒に決まってる…!

いや泥棒だとしても怖いぞ?特にちーちゃんのような可愛いコはだな…


犬のおもちゃにビビるちーちゃん。(円を閉じ込めるのに使ってたアレ)



ぎゃあああ…!」と悲鳴を上げながら逃げまわるちーちゃん。
するとついに現れた!幽霊!?


円かよ!



ネコアレルギーなのにネコ拾ってんじゃねえ!


この家ならどうにかしてくれると思ってか、捨てネコが多いらしい。(どうにかしてるのは桂一郎)
ネコちゃんに“助けて”って呼ばれたらほっとけないと円。ちーちゃんもそうだった。

千尋「オレのことは…なんで助けてくれたの…?」
円「約束したからだよ。姉さんと約束したんだ。


千代「いつか姉さんがダメな時に、円が助けに来て…。約束。


円「だから、ずっと待ってたんだよ。姉さんが呼んでくれるのを。」


円「呼ばれなかったけどね。まあでも、ちーちゃんなら呼ばれなくても助けてあげるから。安心して。」
千尋「なんだよ、それ…///



円「交わした指が離れても約束は残っているから…姉さんが全てを捨てても守ったもの、ちゃんと守るよ。それでいいかな、姉さん…。

そして眠るとまた同じ夢…あの子が助けてと泣いている。今度こそ助けなきゃ!


千尋「だ、大丈夫だよ!円が助けてくれるよ!見つけてくれたから大丈夫だよ!
小さい千代「ホント?良かったぁ。



千代「ね、だから言ったでしょ。心配しないで大丈夫って。



よかった、ちゃんと救われた。
起きて母さんの遺した手紙を読み返すちーちゃん。

勝手にネコを拾ってきた円が桂一郎に叱られている。
そんな中ちーちゃんは思うのだった。


千尋「お前よかったな。見つけてもらって。」
ネコ「ニャー。


エンディング

今回の一言:「放っておけないんだ。

エンドカード


イラスト:森夕

少年メイド 2016/06/04 22:28
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