さくら荘のペットな彼女 第22話 「きらめく日々を駆け抜けろ」 もうデレッデレ
卒業式の朝を迎えたさくら荘。だがそこにましろの姿はなかった。
七海「どうして…?」
龍之介「さくら荘の取り壊しの原因は椎名にある。考えるまでもないだろう。」
だがそこは龍之介、しっかりと手を打っていた。
龍之介「GPSの反応は学校だな。」
メイドちゃん「ましろ様、ロックオン!」
学校へ急ぐ一同。GPSによると美術室にいるらしい。
しかし美術室にはましろはおらず、ましろの携帯と、ましろが描いたさくら荘の絵があった。
だがその中にましろの姿だけ描かれていなかった…。
とにかくましろがいないので、全員で心当たりを探して回る。ましろん捜索隊出動!
龍之介も龍之介なりに動き始める。
龍之介「足で探すなんて非効率的だ。だいたいどうして僕が…。」
メイドちゃん「ご用件はなんでしょう?」
龍之介「元居候娘にメール。さくら荘取り壊しの件で椎名が責任を感じて出て行った。行き先に心当たりはないか?」
メイドちゃん「承りました。」
すると即座にリタから電話が。
龍之介「今どこにいる?」
リタ「あら、いきなりですね。」
龍之介「国際電話の表示が出なければ疑問に思うのが当然だ。」
リタ「さあ、どこでしょう?」
龍之介「立体映像か!?」
リタ「触って確かめてみます?」
龍之介「よ、寄るな!」
リタ「龍之介のことを心配していた私にその態度はないと思います。」
龍之介「恩着せがましいことを言うな!」
リタ「私になにか言いたいことはありませんか?」
龍之介「感謝をしている…。」
リタ「それにしても驚きました。龍之介が、仁と美咲のために何かしたいとメールを送ってきた時は。」
龍之介「悪かったな…。」
リタ「龍之介のそういう素直じゃないところ、私好きですよ。」
龍之介「じょ、冗談はよせ…!椎名を探すぞ!」
もう龍之介はなんだ、もう可愛すぎんだろバカヤロー!
リタ「ましろなら大丈夫ですよ。」
龍之介「なぜそう言い切れる?」
リタ「一度欲しいと思ったものを、ましろが簡単に諦めるはずがないんです。ああ見えてましろは、世界で一番ワガママで頑固で、負けず嫌いなんですから。」
ましろは駅にいた。
空太は向かいのホームにいるましろに必死に呼びかけ、電車に乗るのを止めた。
龍之介「取り込み中のところ悪いが、そろそろ学校に行った方がいいぞ。」
もう夫婦に見える。
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