さくら荘のペットな彼女 第10話 「キライキライ、ダイスキ」
前回からさくら荘に居候しているリタ。龍之介はこのリタのことが気に入らない様子。
龍之介「お前の思惑通りに行くと思うな。居候娘。」
リタ「何がおっしゃりたいのでしょう?」
龍之介「神田はお前が忘れたものを持っているということだ。」
リタ「私のことを随分よく御存知なんですね。」
龍之介「絵はもうやめたそうだな。それだけ知っていれば察しはつく。」
龍之介「あの女は気に入らない。ああいう作り笑いを見ているとイライラする。」
文化祭の出し物の準備が遅れている。
空太のコンテが遅れ、その影響でましろ担当の絵素材が2日遅れになっていた。
空太「やっぱり俺がディレクターなんて無謀だったのかな…」
龍之介「そう思うならやめろ。やる気のない奴に仕切られても迷惑だ。」
七海「赤坂君、もう少し言葉選んだほうがいいんじゃない?あと、ついでに言っときたいんだけど、授業中にトマト食べるのやめてくれないかな。」
龍之介「無関係な話を持ち出すな。言っておくがトマトは僕がこの世で最も信頼している存在だぞ。」
やはり人を増やすしかない。ましろの実力に合わせられる人物…それはリタしかいない。芸術大賞を取るほどの実力をもっている。
しかし絵はやめたと言っているリタが手伝ってくれるだろうか…?
リタ「その件ならお断りします。私ではましろと釣り合いません」
ましろ「そんなことないわ。リタは絵がうまいのに…」
リタ「ふざけないでください。その言葉、ましろにだけは言ってほしくありませんでした。誰のせいで絵をやめたと思っているんですか。」
リタは、ましろのせいで絵を諦めたという。どれだけ努力してもましろの足元にも及ばない。本物の才能というものを思い知らされたと。
一緒のアトリエで描いていた子達も次々いなくなっており、全員ましろがなぎ払ったんだとリタは言う。
そこでましろにも屈辱を味あわせてやろうと、漫画家になりたいというましろに協力し、下手な漫画を描いて笑われればいいと思った。でもましろはそれも乗り越えデビューしてしまったのであった。
リタ「ましろには、誰より有名な画家になってほしいじゃないですか。いつか、あの椎名ましろと同じアトリエで勉強していたんだよって、自慢話ぐらいさせてくれてもいいじゃないですか。ましろの一部であると思いたいんです。ましろの才能の中に自分がいると思いたいんです。この気持ち、空太にはわからないでしょうけど…。」
龍之介「居候娘、言いたいことは以上か?以上ならそこをどけ。通行の邪魔だ。おかげで貴重な作業時間を失った…。」
リタ「ご自由に通り抜ければいいじゃないですか。」
龍之介「僕は女が嫌いだ。可能な限り近づきたくない。」
リタ「さすが、機械がお友達の引きこもりは違いますね。」
龍之介「僕は機械を信用しているし、その上で自分を引きこもりだと客観的に認識している。今のが悪口のつもりなら、お前は想像を絶するほどに脳が病んでいるようだな。」
リタ「バカにしないでください!」
龍之介「バカにはしていない。女々しいと思っているだけだ。ヘラヘラと作り笑いを浮かべて、そんな不景気な顔を見せられるこっちの気分も少しは察しろ。」
リタ「私がどんな気持ちで笑ってると思うんですか!絵を描くことは、私の全てなんです!物心ついた時かずっと、『いずれは立派な画家になれる』って言われて来たんです。それなのに、祖父から『もういい』って言われて…ましろには勝てないからもういい、これ以上描いても意味がないって…それでもましろにすがるしかないなんて、女々しいってわかってますよ!全部ましろのせいなんです!ましろがいたから…!」
龍之介「一つ聞くが、今の言葉のどこにお前の意思があった?お前が周囲に期待され、その期待に結果が追いつかなかったことは理解した。だがお前がどうしたいかについては、何も説明されていないように思えたが?」
リタ「人をそんなふうに分析して、何が楽しいんですか!最低です!」
そう言ってリタは走り去ってしまった。龍之介さん言うねぇ…
空太は公園にいるリタを発見。
リタ「彼の言う通りです。私がどうしたいのかを、私自身が忘れていました。」
空太「そっか。」
リタ「彼の性格は本当最悪だと思いますけど…」
そして、ましろもリタに謝り、仲直り。
ましろのことも絵のことも本当に大好きだった。でもましろの視界には入ってもいないんじゃないかと思いこみ、敵視したり、つらい思いを抱え込んでしまっていたリタ。
こうしてリタはましろと一緒に絵を担当し、作業は進められた。
出し物を出すにあたっての生徒会へのプレゼンも無事に通り、あとは完成させるだけ。
美咲「それでは遅ればせながら、りったん歓迎兼文化祭ににゃぼろんが出せることになってよかったね!おめでとうパーティーを開催するよ!」
そのパーティーに珍しく?龍之介も参加。
龍之介「僕がここにいる必要はないと思うんだが…。」
リタ「龍之介。この間はごめんなさい。言い過ぎました。」
龍之介「あ、過ちを認められるのは美徳だな…」
リタ「あなたが言いたかったこと、やっと分かった気がします。確かに空太は、私が忘れたものを持っていました。」
龍之介「あまり近づくな!寒気がする…!」
リタ「ほんとに女の子が嫌いなんですね。私、龍之介がどういう人なのか興味が湧いてきたんです。」
龍之介「か、神田!席を代われ!」
これは面白くなってきました!慌てちゃってかわいいぞ龍之介!
しかーし!もっと面白くなるのは次回だ!
きてしまいました、龍之介メ・イ・ド?ですよねこれ?
文化祭で!女装を!してしまうのか?
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