ジン（オルペウス）「オルペウスの腕輪を拒絶したお前たちにファイ・ブレインの力の何たるかを見せてやろう」

そう言ってジンはカイト達に映像を見せる。


カイト「エヘヘヘ。僕に解けないパズルはないもんね～！」
カイト父・母「カイト！」
カイト「苦しいよ…父さん母さ～ん。」

本当はここで命を落としたカイトの両親。
異なる過去の映像を見せられているのだ。

そしてフリーセルも。

ソリティア（フリーセルの母）「こらっ、待ちなさいフリーセル。そのペンダントは私のよ。」
フリーセル「ハハハハハ…や～だよ！僕これ欲しい！」

ソリティア「もう…仕方ないわね。これでどう？」
フリーセル「うわ～っ、ママありがとう！」

これはかわいい。

オルペウス・リングを付けられ精神を蝕まれていったソリティア。
だがこの世界では、付けられそうになった時にフリーセルが大泣きして「これは危険なものだ」と気付いて付けなかったことになっていた。

ノノハ「もぉー、パズルなんて無理！どうやったらカイトみたいにできるの～？」
カイト「エヘヘ、さあな～。」
ノノハ「ねえ、ここどうすればいい？」
カイト「しょうがないな～。」

ノノハ「パズルって楽しい！もっともっと教えて！カイト！」
カイト「ダ～メ、これからは自分の力でやらなきゃ。」
ノノハ「え？」
カイト「もっともっと難しいパズルに挑戦して1人で解く。その方がもっともっと楽しいよ。」

ノノハがパズルに興味を持っている。
これも異なる過去かと思いきや…

食べ過ぎでお腹をこわし入院してしまったノノハ。

ノノハ「またパズルできなくなっちゃったの。せっかくカイトが教えてくれたのに…。」

カイト「そ…そんなの大丈夫だよ。僕がノノハの代わりにパズル　ぜ～んぶ解くから！だから早く元気になってノノハ！」
ノノハ「うん！」

指切りして約束をかわす2人。

ノノハ「私、カイトがパズル解くところを見るのが大好きだった。ずっとずっとずっと見ていたかったのに、カイトが“もう見せてくれない”って言うから、悲しくて、さみしくて私やけ食いしたんだった。あれからホントにパズル解けなくなっちゃったんだっけ。」

ジン「お前達が見ていたものは紛れもなく、お前達の過去。そしてその過去に干渉し私が変化させた世界だ。しかし私はまだ完全ではない。本物の過去も、作り替えた現実も見せる事しかできない。だが完全なファイ・ブレインとなれば私は時間を越え神を超えた力を手にする。」

しかしカイトやフリーセルなら、リングをつければすぐにでもファイ・ブレインになれる。
そこで1年でいいから肉体を貸してほしいというのだ。

カイト「俺がファイ・ブレインになればジンを救える。いや…それだけじゃない、過去を変えて父さんと母さんを…」

こんな風にごく普通の平和な学園生活を送ることもできるという。


アナちゃんはどうなってるんだろう…
くれぐれも性別を女にするなどという野暮なことはやめてね。

カイトの心は揺らぐ。
だがそれをノノハさんが止める！

ノノハ「ちっが～う！目を覚ませ～！」

「あんなの本当の私たちじゃない。過去があるから今があるんだ。」と止めるノノハ。

そんなノノハの想いにカイトも応え、ファイ・ブレインにはならないと決意する。

カイト「みんなの思い出があるから今の俺たちがあるんだよ、オルペウス！」

と、オルペウスの誘いを断ったカイト達は、それからオルペウスが用意したパズルに向かう。
全部解いてオルペウスの企みを潰してやろうというのだ。

エンドカード

なんでそこイワシミズ君！？
そして後ろの木のところにいる影は…アナちゃんっぽくも見えなくもないが…？