乙女はお姉さまに恋してる 2人のエルダー THE ANIMATION 第3話「乙女の恋と光」

乙女はお姉さまに恋してる 2人のエルダー , 2012/10/06 0:51

「私このたび、銀の姫君に投票させて頂きますね。」
「私は騎士の君に投票を。」
「エルダーシスターとして相応しいのは、お2人のうちどちらかだと思います!」

生徒の手本となる代表(お姉さま)を選出するエルダーシスター制度。
選出されるには75%の得票が必要で、達する者がいない場合、各候補者が自分の得票数を任意で他の候補者に譲り渡すことができる。


千早「聞けば聞くほどユニークな制度ですね。私など、ふさわしくありませんよ。」

瑞穂ちゃんの場合は82%の得票で文句なしの選出でしたが、千早ちゃんは果たして…。

薫子さんに勉強を教える千早ちゃん。

薫子「指長いね、千早…」
千早「薫子さんの… いえ…」
薫子「何よ、気になるじゃない。」


千早「薫子さんの手は、小さいなって…。」
薫子「嘘…そんなこと言われたの初めて…」
千早「本当ですよ、ほら。」

なんだこの雰囲気はっ!
そんな時、学院に突然の訪問者が。千早ちゃんのお母さんだった。


千早「どうしたんですか、母さん。」
千早母「うふふ、来ちゃった。あなたがうまくやってるか心配だったから。」
千早「だからって、こんな、突然に…」

千早母「ごめんなさい千歳ちゃん。見違えるところだったわ。
千早「そうです…か…、ママ。」

千早母「初音ちゃんから聞いたわ、投票宣言をいっぱい受けてるんですって?エルダーに選ばれるかもしれないって…。」
千早「わかりませんよ。エルダーに相応しい人は大勢いますから。」
千早母「まあ千歳ちゃんたら、聖應に入ったらいきなりお姉さんになっちゃって。」


千早母「なんか見違えちゃって。すっかり女の子みたいね。友達もたくさんできたみたいだし、良かったわね、千早ちゃん。」

別れ際にはちゃんと千早ちゃんと呼んだが、その前には確かに“千歳ちゃん”と…
千早ちゃんもそれを否定せず、呼び方をいつもの“母さん”からママに変えた…。

千歳ちゃんとは、千早ちゃんの双子の姉。病気で入院していた。

千早「お見舞い。千歳ちゃん。早く元気になってね。」


しかし、千早ちゃんがお見舞いに百合の花をプレゼントした瞬間、苦しみだし、そのまま10歳の若さで亡くなってしまう。
けっして百合の花が悪かったわけではなく、たまたまそのタイミングだったのだが、千早ちゃんにはこのことがトラウマになって残っていた。


百合の花の活け方を教えてもらっている時にそのことを思い出した千早ちゃんは、花のトゲでケガをして倒れてしまう。


千早「ごめんなさい…僕がしっかりしないと、そうしないと、母さんを守る人がいなくなる…頑張らないと…いけないのに…母さんだから…母さんのいうことだから…なのに…今の僕は無意味で、いてもいなくてもいい存在に過ぎない…」

弱気になっている千早ちゃんに、薫子は問いかける。

薫子「千早は、エルダーシスターになるつもりなの?」
千早「投票で選ばれるものですから…。なるという言い方はどうでしょうか?」
薫子「そうじゃない!千早は、千早はそれを望んでいるの?」
千早「ええ、望んでいます。」


薫子「千早の指はこんなに長いのに、どうしてそんな…千早はすごい人なんだよ?英語ができて、数学も得意で、あたしに教えてくれる。フェンシングだってあたしより強くて、あたしのウジウジしてるところを、スパッて叩き切ってくれる…それが千早でしょ!?あたしに七々原薫子でいていいって言ってくれたのは千早じゃない!千早も千早でいてよ!そうじゃなきゃやだよ…千早はあたしのそばにいて!千早に一緒にいてほしいんだ!」


千早「薫子さん…私…」
薫子「どうして?お母さんのため?それとも…」


そう聞かれると、千早ちゃんはたまらず逃げ出してしまう。

薫子「千早!待って!千早ってば!」


森の中へかけて行く千早ちゃん。それを追いかける薫子さん。
すると千早ちゃんは転びそうになるが、そこで薫子が手をつかむ。そして一緒に倒れこんだ。


千早「ハァ…ハァ…ハァ…」
薫子「ハァ…ハァ…ハァ…」


息を荒くする2人。
それは走ったせいでもあるが、それだけではない、感情の高ぶりが…

2人はその場で、口づけを交わす…


薫子「千早…好き…そばにいて…」
千早「薫子さん…僕は…僕でいて…いいんですか…。」
薫子「うん、うん…。」
千早「でも、僕は…」

その時、2人の周りを囲む、百合の花が一斉に咲いた―

薫子「千早…」
千早「薫子さん…」

そして、いよいよエルダー選挙。投票の結果は…

真行寺 茉清 179票
皆瀬 初音 177票
七々原 薫子 189票
妃宮 千早 191票


となったが、薫子には茉清から、千早には初音から票が譲られた。
初音「私と優雨の間に橋を架けてくれたこと、感謝しています。」

七々原 薫子 368票 (189+179)
妃宮 千早 368票 (191+177)

すると、なんと残った2人の票数はまったく同じに。互いに票を譲る気はない。
そこで、生徒会長である初音から提案が。

初音「七々原さん、妃宮さん、お2人を共にエルダーとすることを提案します。


薫子「そんな、エルダーは…」
初音「素敵でしょう?2人のエルダーなんて。」
薫子「え、えぇ~?」

生徒達の賛同も得られ、ここに異例の「2人のエルダー」が誕生した。


薫子「改めてよろしくね、千早。
千早「はい。

というところで、このOVAは終わりです。ここから先も見たいところなんですがね~
かつてその美貌から好奇の目で見られ、引きこもるようになった千早ちゃん。しかし逆にその美貌を生かして女装したことで心が開かれ、目覚めていく…いい話じゃないですか?

乙女はお姉さまに恋してる 2人のエルダー , 2012/10/06 0:51
コメント(0) / トラックバック(0)

トラックバック (0件)

コメント (0件)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。