乙女はお姉さまに恋してる 第10話 「二人のジュリエット」
お昼に食堂にやってきた瑞穂ちゃんだが、あいにく満席。この時期は学院祭の準備のために教室が塞がってしまうため、生徒はみな食堂に避難してくるという。
そこで、貴子さんと外で食べることになった。
瑞穂「貴子さんが作られたお弁当、とても上手ですわ!」
貴子「そ、そうですか…。」
お弁当を褒められ、顔を赤くする貴子さん。その後生徒会室でも顔を赤くしっぱなし。
貴子「お姉さま、おいしいだなんて…。」
まりやのクラスで行うプラネタリウムも準備完了。そこに呼ばれた瑞穂ちゃんと貴子さん。
瑞穂ちゃんは、プラネタリウムの星に「お芝居がうまくいきますように」と願う。貴子さんは…?
いよいよ本番は明日。最後の練習を終え、その帰り際。
貴子「お姉さま、今夜は冷えるようなので体調をお崩しにならないように。」
瑞穂「貴子さん、お気遣いありがとうございます。」
貴子「こ…これは…お姉さまのお芝居を楽しみにしている生徒達の気持ちを代弁したまでです。では…。」
わかりやすいツンデレだー。
紫苑さんも、貴子さんは瑞穂ちゃんとお芝居をするようになって変わったと、可愛くなったと言う。
その夜、本番を前に寮でも落ち着かない瑞穂ちゃん。そこにまりやが練習に付き合ってくれるという。
キスシーンもOKよ!とやる気まんまんだったまりやだが、いざ瑞穂ちゃんに迫られると…。
まりや「いやぁ!何を本気になってんのよ!瑞穂ちゃんのエッチー!」
まりやがやるって言ったのに、なんでこうなるの。
いよいよ学院祭のスタート!
まずは瑞穂ちゃんも、手作りアクセサリーに、由佳里ちゃんのクラスのメイド喫茶と、お祭りを楽しみます。
そうしているうちに、奏ちゃん主演の演劇部の公演の時間。みんなで会場へ。
演劇部のみんなと、そして瑞穂ちゃんとも練習してきた成果を今見せる時。
ところが、まりやは劇の途中でいなくなってしまった。どうもまだ何か思うところがあるようで…。
本当ならこの後の瑞穂ちゃんの劇も見るところだが、まりやはクラスのプラネタリウムに戻り、他の子がやるはずだった店番を代わってあげた。その子は「お姉さまのお芝居が見られるわ!」と喜んでいたが、いいのか?まりや。
そして瑞穂ちゃんも緊張の生徒会の劇…
圭「クライマックスのキスの件ですが、お姉さまのご判断にお任せ致します。」
瑞穂「(ほっ…)そうですか。」
圭「生徒達のご要望をお忘れなく。」
瑞穂「(やっぱりキスさせたいのね…)」
貴子さんも、もちろん大緊張。そんな貴子さんに瑞穂ちゃんは…
瑞穂「では、緊張しないおまじないを…。」
貴子「おまじない…?」
瑞穂「キンチョー… とんでけっ!」
そう言って瑞穂ちゃんは、貴子さんの背中を軽く押した。
瑞穂「どうでしょうか?」
貴子「は、はい…。なくなりました。」
瑞穂「良かったですわ。」
ああもう本当に完璧すぎるよねぇこのお姉さま!
瑞穂「では、どうか動かずにいて下さい。祈りのしるしを、頂く間だけ…」
そう言って身を寄せる2人に、会場はキャーキャーと大騒ぎ。
そんな劇が始まっても、まりやは戻ってこない。
貴子「さあ、早く逃げなくては…忌まわしい陽の光が、この部屋を照らしだす前に…!」
熱演する貴子さん。だが熱演のあまりに、衣装をベッドに引っ掛けているのに気づかない。
そのため動くたびに、衣装がビリビリと…。
瑞穂ちゃんは貴子さんに駆け寄ったかと思うと、マントを脱いでさっと貴子さんにかけ、そして口づけを…
瑞穂「さようなら、愛しい人よ。」
もう会場はキャアアアアアと黄色い声が止まらない。
とっさのハプニングにも、このかっこ良すぎる対応…ロミオ様っ…!これは惚れる!
劇の後…
瑞穂「あの、先程の…ごめんなさい。私、貴子さんに何をされても文句は言えません…だから、許してもらえませんか?」
貴子「私こそ、前生徒の前で恥を晒さないで済みましたわ。」
瑞穂「貴子さん…」
貴子「私、怒ってませんから。」
と表面上はクールに対応した貴子さんだったが、瑞穂ちゃんと別れると顔を真っ赤にして、ハァハァと息が荒くなってしょうがない貴子さん。もうこの気持ち止まらない!
一方まりやは、あれから思い直し会場に戻ってきて、最後のキスシーンだけは目撃。
まりや「自分を追い抜いた瑞穂ちゃんが嫌なの…?みんなに優しい瑞穂ちゃんが嫌なの…?違うよね…私だけに優しくしてほしかった。私は、瑞穂ちゃんのことが好き…なの?」
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