会長はメイド様! 第13話 「バカと不良とヒーローと」
「幸村、何も言わず、セーラー服を着てうちに遊びに来てくれ!母ちゃんが彼女作れってうるさいんだ!」
そんな理由で無理やり女装させられる幸村。
なんとか逃げ出して三バカに泣きついていると、そこに不良の集団が現れた。
実は三バカの1人・白やんはかつては「白鬼」と言われた伝説の不良だったのだ。今はすっかりメイド・ラテに通いまくりのダメな奴になっちゃったが…。
で、そんな白やんの後輩である不良たちは、幸村を白やんの彼女と思ったらしく、「先輩の彼女を返して欲しかったら、俺と勝負しにきて下さい!」と幸村をさらって行ってしまった。
そこで、美咲と碓氷も一緒にその不良達のいる中学校に向かうと…。
葵「学校の前で何騒いでるの?恥ずかしいんだけど。」
ここは葵ちゃんの通っている中学校だったのだ。
美咲「もしかして葵ちゃん、この学校に…。」
葵「通ってちゃ悪い?ていうか早くどっか行ってよ。」
イッくん(三バカの一)「あおい?」
まずい、三バカはネットアイドルAOIのファンでもあるんだった。
ここは碓氷の機転で「あおい あかのすけ君14歳、会長の幼馴染だっけ?」と言ってごまかせた。いや、ごまかされるなよ!
葵ちゃんに聞くと、その不良のリーダーは3年で荒嶽(あらたけ)という名前だと分かった。
その頃幸村は、不良たちの秘密基地になっている建物の中で、柱に縛り付けられていた。
幸村「どうしよう、身動き取れないし、それにもしかしなくても、僕、絶対女の子って勘違いを…。」
するとそこに荒嶽が現れ、
荒嶽「ったく…、あんま乱暴すんなっつったのに…。」
と言いながら縄をほどいた。意外と紳士なのか。
幸村「だから勘違いしてるみたいですけど、僕は女じゃなくて、ほらっ、中身はちゃんと…。」
そういって肩をはだけさせる幸村。エロイッ!
荒嶽「バッ、バッ、バカァァァッ!バカーッ!バカーッ!」
荒嶽「何やってんだ、ぶっ殺されてぇのかこのアマ!」
幸村「だからアマじゃなくて…。」
荒嶽「女が簡単に肌見せんじゃねぇよ!女が自分のことを僕とか言うんじゃねぇよ!せめて“あたい”って言え!」
そう言って荒嶽は出て行った。
幸村「あ、あたい、男なんですけど…。」
三バカと葵ちゃんと美咲と碓氷は、その秘密基地へ。
しかし、制服のまま乗り込んで星華高校のイメージを損ねては…と美咲は戸惑う。
葵「じゃあ、今から帰って着替えてくるわけ?それでまた集合だと夜中になっちゃうし、もうほっといて帰れば?」
イライラしてる葵ちゃんも可愛いよ!
葵「ったくもー、しょうがないなぁ、だったら…。」
ここから、葵ちゃんの本領発揮!
葵「気安くさわんじゃないよ、あたいを安く見てもらっちゃ困るねぇ」
白やん「何言ってやがるコラァ」
クロタツ(三バカのあと1人)「ちょっとオイタが過ぎるんじゃねぇのかァ?」
なにやら小芝居が始まる。葵ちゃんも三バカも美咲も碓氷も、みんな不良になっている。
葵ちゃんの手にはシナリオ。
葵「ヤンキーごっこよ。これなら何かの撮影のために集まっていると思われる。つまり誰の目も気にせず堂々と不良の巣に乗り込めるでしょ?」
イッくん「それより、やっぱどっかで見た気が…。」
葵「うるっさいわね!ガタガタ言うんじゃないわよ!とにかく早くスッキリさせて帰るの!」
カツラは違えど、もう完全にAOIモードな感じなんですけど…。なぜ気付かない!
「あおい あかのすけ君」がそんな衣装持ってるとかおかしいだろ!
とにかく、いよいよ秘密基地に潜入。
ところが白やんとクロタツ、「おおー懐かしいな!」といきなり部屋に入ってチョロチョロ。なんの緊張感もないな!
しかし穏やかムードもここまでで、このあと荒嶽と白やんの殴りあいが始まる。
美咲は止めようとするが、クロタツに「こういう方法でしか語り合えないんだよ、こいつらにとってはこれが会話なんだよ」と言われ、気の済むまでやらせることにした。
ケンカが終わると、なんだかんだで丸くおさまった。
- ▼コメント(0) / トラックバック(0)
-
トラックバック (0件)
コメント (0件)