モードレッドと必死に戦うも、ジークには限界がきていた。

アストルフォ「ジーク、キミ、身体が…。」

アストルフォ「動くな。傷が大きい。」

ルーラー「あなたは…どうして？」
ジーク「すまない…あなたに助けられた命なのに…けれどどうしてもこうしなければならないと思ったんだ…。」

アストルフォ「叱らないで！危なかったボクをかばって戦ったんだ！それで、こんなことに…。」

うう～ラブラブか君ら！

ルーラー「時間がありません。早くここを離れないと。」
ジーク「いや…俺は動けそうにない。あなたこそ行ってくれ。あなたはここで滅びていいサーヴァントではない…。」

ルーラー「なら、せめて黒のライ…。」
アストルフォ「嫌だ！」
ルーラー「え？」

アストルフォ「嫌だ嫌だ嫌だ！！」
ルーラー「あなた、子どもじゃないんですから…。」

アストルフォ「嫌だと言ったら嫌だ！ボクだって逃げない！ルーラーもボクだったら、彼をここに置いて逃げないだろ？」

アストルフォ「フッ…。」

なんという曇りのない顔…。
この顔で言われたらルーラーも認めざるを得ないね。

ルーラーが止めた。

アストルフォ「あっ…生きてる。や～助かった～。」

ジーク「あったた…どいてほしい…。」
アストルフォ「あっ、ごめんごめん。」

ルーラー「信じられません…」
ジーク「あれは…」

アストルフォ「大聖杯だ。」

ジーク「あれが…」
アストルフォ「サーヴァントならわかるよ。あれがボク達が奪い合っている聖杯だ。」