名探偵コナン「ピアノソナタ『月光』殺人事件」前編 伝説のあの回を旧作・新作比較でみる

名探偵コナン 2021/03/16 23:25

コナンにとって大きなターニングポイントとなったこの事件。
さらには視聴者にもある意味性癖的なターニングポイントを迎えさせたかもしれないこの事件。
放送1000回を記念して新たにリメイクされました。

1996年放送の第11話(以下旧作)と、2021年放送の第1000話・第1001話(以下新作)を比較しながら見ていきます。
第11話は1時間スペシャルで放送されましたが、第1000話・第1001話に準じ前後編に分けます。

以下、当該キャラクターだけに注目して、オチまで知っている方向けにお送りします。
ネタバレが嫌な方はご注意ください。

<旧作>

<新作>

麻生圭二と名乗る人物からの依頼を受け月影島に向かったコナンたち。
しかしその麻生圭二はすでに死亡していた。
麻生はピアニストで、12年前妻と娘を刃物で惨殺したあと、燃えさかる炎の中でピアノソナタ「月光」を弾きながら亡くなったという。

それなら聞き込みで麻生の情報を…と思った時、この人に出会った。

<旧作>

成実「いいわねケン太君。ちゃんとあったかくして寝てるのよ。
ケン太「うん!わかった!じゃあね!」

<新作>

成実「じゃあいい?ケン太君。ちゃんとあったかくして寝るのよ。
ケン太「うん!じゃあバイバイ成実先生!」

<旧作>

成実「バイバーイ!

<新作>

成実「うん。バイバーイ!

<旧作>

蘭「あのすいません。公民館ってどこですか?」
成実「あっはい、その先の角を曲がったらまっすぐ行って突き当たりに…。

<新作>

蘭「あのすみません。公民館ってどこにあるかわかりますか?」
成実「ああ、公民館ならあそこの角を曲がった突き当たりにありますけど…

<旧作>


成実「あっ!もしかして皆さん東京から?
蘭「はい、さっきの船で。」
成実「えーっ!あたしの実家も東京なんですよ!でもこの島は東京と違ってステキでしょう?

<新作>

成実「もしかして本土からいらしたの?
蘭「はい。東京からです。」
成実「えーっ!私の実家も東京なんですよ!でもこの島、東京と違ってステキでしょう?

<旧作>


成実「空気は澄んでるし、とっても静か…。
選挙カー「清水、清水、清水正人、島の漁場を守るためにこの清水正人…

<新作>

成実「空気は澄んでるし、とっても静かだし…。
選挙カー「島の漁場を守るために、この清水正人に、清水正人に清き一票を…

<旧作>

成実「…でもないか。もうすぐ村長選挙があるもんだから。

<新作>

成実「あ…いつもは静かな島なんですけど。もうすぐ村長選挙で。

<旧作>

小五郎「ほう、村長選?」
成実「候補者は、今通った漁民代表の清水さん。最近評判の落ちてる現村長の黒岩さん。そして島一番の資産家・川島さん。

<新作>

小五郎「村長選?」
成実「ええ。立候補者は3人。

<旧作>

成実「患者さんたちの話では川島さんに…

<新作>

成実「うちに来てる患者さんたちの話だとどうやら川島さんに決まりそうだと…。

<旧作>

小五郎「いや、いえ看護婦さん、あたし達村長選に興味は…。」

<新作>

小五郎「いや看護師さん、我々別に村長選に興味は…。」

「看護婦さん」から「看護師さん」へ、時代に合わせた変化もありますね。

<旧作>

成実「私は医者の浅井成実。ちゃんと医師免許もってます!

<新作>


成実「私は医者の浅井成実。ちゃんと医師免許もってます!

<旧作>

<新作>


旧作の映像で見ても色褪せないし、新作はまた新作でお綺麗になられたという感じの成実先生。

この後公民館では前村長・亀山勇さんの三回忌の法事があり、村長選の候補者3人も出席するという。

<旧作>

<新作>

その亀山さんは2年前に心臓発作で亡くなったが、なんと死ぬ直前までピアノであの『月光』を弾いていたというのだ。
そのことからこのピアノは「呪われたピアノ」と言われるように。

<旧作>

<新作>




そして成実先生がこの島に赴任してきて、最初に検死をしたのが亀山さんのご遺体だったという。なのでご焼香をしに来たと。
村長候補・清水さんのご紹介も。

<旧作>

<新作>

そんな亀山さんの法事の最中に、またあの曲が聞こえてきた…。
ピアノソナタ『月光』だ。

<旧作>

<新作>


村長候補の川島さんが、またピアノの上で死んでいたのである…!
小五郎に検死をお願いされる成実先生。

<新作>

曲はテープレコーダーから流されており、もちろん呪いでもなんでもない。
つまりこれは過去の事件になぞらえた殺人事件である。成実先生のおしり。

<旧作>

<新作>


成実先生の検死によれば死亡推定時刻は30分~1時間前。
死因は溺死させられたのが原因の窒息死。解剖してみないと断定はできないが。

<旧作>

<新作>


ピアノの中から謎の譜面が見つかる。

さて以下のシーンは、残念ながら新作ではカットになったシーンです。

<旧作>

成実「ビックリしたわよ!コナン君の名推理には。
蘭「探偵ごっこが好きなんです、この子。」

<旧作>

成実「でも、あの説得力はすごいって、皆さんが言ってたわ。

<旧作>

コナン「お、おじさんのマネしただけだよ…いつも仕事してるとこ見てるから。」

<旧作>

小五郎「私に比べりゃこんなのひよっこですがね~。」
成実「まあ、ウフフフ…。
小五郎「じゃあ我々は宿のほうに戻りますので。」

<旧作>

成実「じゃあここで。早く事件を解決してくださいね。

<旧作>

成実「私、検死なんてもうやりたくありませんから…。

こういう何気ない会話も大事だと思うんですが、尺の関係でしょうか…。
そして「検死なんてもうやりたくない」という言葉。犯行を行いながらも「早く気づいて…これ以上手を汚したくない…」という思いも実はあったのかもしれない。

麻生圭二からの手紙には「影が消え始める」とあった。影が消えるとは『月光』による殺人が行われるということ。そして「消え始める」ということは…殺人は1回きりではなくまだ続くということだ。

<旧作>

<新作>

そこでコナンたちは、あの「呪われたピアノ」のそばで一夜を明かすことにする。
成実先生がお夜食を持ってきてくれました。

<旧作>

蘭「へ~!じゃあ成実先生ってこの島の人じゃないんだ。」
成実「ええ、週末にはいつも東京に帰っちゃうの。アルバイトの医者みたいなもんね。

<新作>

蘭「へ~!成実先生ってこの島の人じゃないんですね。」
成実「ええ、毎週週末には東京に戻っちゃうの。

<旧作>

成実「私、ずっと憧れてたんです。こんな自然に囲まれた小さな島で仕事したいなって。で、今年でもう2年。

<新作>

成実「で、通い始めてもう2年よ。

<旧作>

<新作>

2年前といえば亀山前村長が亡くなった頃。
小五郎にその時のことを聞かれた成実先生は「顔がかなりひきつっていて、まるで何か恐ろしい物を見たような顔をしていた」と答える。

<旧作>


またここも新作ではカットのシーンですが、「あの時窓が開いていた」と成実先生。

<旧作>

そしてこの時にも窓の外に誰かが…!
小五郎は譜面を取り戻しにきたのだろうと考え、朝まで寝ずの番をすると決意する。

<旧作>

<新作>

だがそんな決意もどこへやら、小五郎が気づいた時にはもうお昼。
コナン・蘭・成実先生は目暮警部が到着するまで起きていたそうで、しっかりとあらましを伝えてから眠りについていました。
新作ではポニテが広がる感じの寝姿に。ナイスアレンジです。

<旧作>

<新作>


夕方。眠そうな成実先生・コナン・蘭。

法事に来た客38人。対象が多すぎるため夕方になってもまだ取り調べが続いていた。

<旧作>

成実「あの、私の順番は…。
小五郎「お疲れのようですが、一番最後になっております。」

<新作>

成実「あの、私の取調べは…。
小五郎「お疲れでしょうから一番最後にしてもらいました。」

<旧作>


成実「じゃあその前に洗面所で顔洗ってきま~す。

<新作>

成実「じゃあその前に顔洗ってきます…。

<旧作>

<新作>

取り調べ室で10分も怒鳴りっぱなしの黒岩村長の娘・令子にあ然。

<旧作>

<新作>


その時、館内には『月光』の第二楽章が流れ出す…。

<旧作>

<新作>

今度は現村長の黒岩さんが犠牲に…。

遺体を調べなければならないが、検死官は川島さんの解剖のためにすでに東京へ向かった後。そこで…。

<旧作>

成実「あの、私でよければ…。

<新作>

成実「あの、私でよろしければ…。

<旧作>

コナン「《くそっ…誰だ…誰が犯人なんだ…!》

<新作>

コナン「《許さねぇ!殺人を予告して、それを平然と実行する奴なんて…絶対に許さねぇ!!》

※後編に続きます。

名探偵コナン 2021/03/16 23:25
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