ブルーピリオド 第5話 「課題が見えてもどうしようもねぇ」 ちょっと散歩(デート?)

ブルーピリオド 2021/10/31 19:49



ユカちゃんが何か思いつめた様子で部室を出ていく。



龍二の父「龍二!開けなさい!龍二!予備校から連絡がありました。なぜ何度も休んだんですか?


龍二「予備校代はバイトで返します。


龍二の父「そういう話をしてるんじゃないだろ!ああ~なんでこうなったんだ!どうしておかしくなった!ドン!(激しくドアを叩く)」

しかしおばあちゃんは優しかった。


龍二の祖母「ユカちゃん。


龍二「おばあちゃん。


龍二の祖母「ケガはなかった?あま~いみかん持ってきたのよ。」



龍二「ごめん、今一人にして。



龍二「八虎ぁ…。
八虎「びっくりした。誰もいねぇと思ってたわ。」



なんと妖艶な。この良さを親父はわからないかね…。



八虎「ゴミ箱が必要なら言えよ。
龍二「はっ?
八虎「そんなもんで軽くなんならいつでもなるけどって話。


龍二「えっ?待ってぇ?今日って予報雪だった~?
八虎「元気そうだなおい。」


龍二「八虎ぁ…お前いいヤツだな。
八虎「まあな。」


龍二「それ森先輩と同じF100号?
八虎「そう。」
龍二「受験前のこのタイミングにF100号なんてよく描くよな~。


龍二「あっ…なあ八虎、今日予備校休みだったよな?


龍二「結構距離あんな~。武蔵美まではバス乗り継ぐのか。


八虎「これ俺も行ってよかったの?」
龍二「当たり前じゃないか。こないだ美術部に来たとき八虎に会えなくて残念そうにしてたよ。


八虎「んっ…ならいいけど。」
龍二「怖い?先輩に会うの。
八虎「先輩の天使の絵の新作見れんのは楽しみかな。」


八虎「はあ?ここで待ってる!?


龍二「ははっ…悪い!実は家に帰る気分じゃなくてさ。ちょっと散歩したかっただけなんだ。


八虎「マジか…。」

ちょっとデートしたかっただけ?(曲解)
マフラーのリボン結びがかわいい。


八虎は先輩には会えなかったものの、先輩の新作を見た。
それは天使ではなく仏像だった。「祈りを込めて描いている」と言っていた先輩。確かにその姿勢は一貫していた。


女子大生「お願い!モデルやってくれないかな~?
龍二「ああ~ごめんね。


八虎「龍二。」
女子大生「えっ、彼氏?
女子大生「次はやってね。」


龍二「ごめんね~。
八虎「お待たせ。」

ブルーピリオド 2021/10/31 19:49
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