惡の華 第5話 ド変態デートスタート
春日「人生で初めてのデートが、佐伯さんと…でも、俺は今、佐伯さんの体操着を…」
とうとう佐伯さんの体操着を中に着たままでの佐伯さんとデートが始まった。
仲村さんは「さささささささ…」と楽しそうにその後を付けてくる。
お気に入りの古本屋に佐伯さんを連れて行く。
本の知識を冗舌に語る春日くんだが、佐伯さんはちょっと分からないみたい。
そんな春日くんを「こっち」と呼び出す仲村さん。
仲村「楽しそうだね、春日くん。な~にカッコつけてんの。佐伯さんの体操着着てるくせに。どう?心地は。それを着てた本人と今デートしてるんだよ。佐伯さんの体にピッタリくっついていた体操着。佐伯さんの、汗と匂いがたっぷり染み込んだ体操着。今春日くんの身体にまとわりついてるんだよ。」
仲村「ほーらやっぱり、心臓バクバクいってる。ホントは頭ん中グッチョグチョ。さすが変態野郎。」
春日「ち、ちが…」
仲村「春日くん、その何重にも被ってる皮、今日一枚脱いで。今日このデートが終わるまでに、佐伯さんとキスしな。」
春日「(首を振って拒否)」
仲村「やるの。したいでしょ?佐伯さんとキス。キス、佐伯さんとキス、佐伯さんの体操着を着たまま、佐伯さんとキス。どう?全身グワーってなるでしょ?」
佐伯「春日くーん?」
仲村「認めな。自分はド変態野郎だって。春日くんの中身全部さらけ出して、さもなきゃ地獄行き。」
仲村さんも中学生なのによく次々と変態プレイを思いつくもんだ。
続いて喫茶店に行く2人。
春日「(キス…キス…佐伯さんとキス…?む、無理だよそんな…だって佐伯さんは天使で…)」
意識しすぎて佐伯さんが体操着姿に見えてしまう春日くん。
最後は公園へ…
もう夕方になり、帰るという佐伯さん。さあキスはどうする。佐伯さんの唇を見つめて考える春日くん…
ちょ、それを口走っちゃダメ!
春日「佐伯さんッ!お、俺…わたくしと、純粋でプラトニックなお付き合いを、してください!」
変態じゃない(?)春日くんが選んだのは、キスではなく告白だった。しかもOK!?
春日くんの頭の中では、天使な佐伯さんの「私で良かったら…」というセリフが何度も何度もリピートしていた。まさに夢見心地…。
いい雰囲気になっていく2人。でももちろんこのままで済ますはずがない。
仲村さんは幸せの絶頂にいる春日くん目掛けて、バケツ一杯の水をぶっかけた!
佐伯「大丈夫?春日くん。服びしょびしょ…。」
春日「うわああああああああああああああああ!み、見ちゃダメだ!」
春日「いや…その…違くて… ごめん、急用思いだしちゃって…また明日、学校で!」
佐伯「春日くん…?」
春日「バレた…?バレてないよな…?バレてないってば、バレてないって言ってくれ誰か!ああああ、仲村さん…仲村さんめ…仲村さんめ!」
こんな時にも律儀にさん付けする春日くん。そして仲村さんを発見。
春日「ひど…酷いよ仲村さん…酷いよ…」
仲村「裏切り野郎。キスしろって言ったでしょ。何いっちょまえに告白とかしてんだよ。」
春日「いっちょまえって、いっちょまえって、俺は最初からキスするつもりなんて無かった。俺は、そんな人間じゃない!
仲村「本当はキスしたかったくせに。佐伯さんの体操着着て興奮してたくせに。ドロッドロのグチョグチョの、クソド変態うんち人間のくせに!」
春日「そんなんじゃない!」
仲村「ふーん、そこまで言うんだったら、付き合うってのやってみれば?特別に応援してやるよ。春日くんが満足するまで、特別に。」
春日「へ…?」
仲村「春日くんがクソド変態体操着泥棒の豆野郎だってこと、バラさないでやる。誰にもね。」
春日「ホントに…?」
仲村「うん、ぜーんぶ私が見届けてあげる。まあ、さっき佐伯さんにバレてなければだけど。」
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