惡の華 第4話 高度なデートが始まる…
春日くんのクラスで、ある女子の給食費がなくなった。
するとクラス中から問題児である仲村さんに疑いの目が。
春日くんは見ていられず、「何の証拠もないだろが!」と仲村さんをかばってしまう。
春日くんは「もしかして仲村のこと好きなの?」とからかわれ、翌日には春日くんにもクラス中からの冷たい視線が。
だがそんな中でも、佐伯さんだけは「おはよう」と挨拶してくれた。
すっかり浮かれる春日くん。
その後、春日くんは佐伯さんの荷物運びを手伝いながら会話。そしてついにデートの約束をするにまで至った。
が…その現場を、仲村さんに目撃されてしまった…!
ニヤリと笑みを浮かべる仲村さん。
その夜。春日くんの頭の中には佐伯さんとデートできる喜びと、仲村さんに見られた恐怖と、両方が渦巻いていた。
本を読んでなんとか心を落ち着けようとする春日くん。すると、誰かが春日くんの部屋の窓に石をぶつけている。仲村さんだった。
仲村さんは春日くんを外に呼び出し、「散歩しよう」と言う。
仲村「あさっての日曜日、佐伯さんとデートするんでしょ?」
春日「(やっぱり怒ってる。何に?俺に…?その、もしかして嫉妬してる…?仲村さんはもしかして、俺のことが…?)」
仲村「よくやった!」
春日「え?」
仲村「嬉しい?興奮する?ドキドキしてる?」
春日「え、う、うん…?(あれ…?)ありがと…(あれ…?)」
仲村「何時にどこで待ち合わせなの?」
春日「10時に校門の前だけど…」
仲村「じゃあその30分前に私と待ち合わせね。佐伯さんの体操着持ってきて。」
春日「は?いやちょっとま…!なんで?」
仲村「なんでとかじゃなくて、わかった?」
春日「わからないよ!嫌だよ!嫌だよそんなの…!」
仲村さんに頬を殴られた春日くん。
春日「い、痛い…」
仲村「持ってこなかったら一生後悔するよ。悪いようにはしないから。」
弱いなあ春日くんは。結局また言いなりに…
デートの朝、春日くんはもう二度と取り出すまいと封印した体操着を、また出すのであった。
春日「持っていかなければ地獄、持って行っても地獄…」
仲村「春日くん、こっちこっち。」
そこは、女子トイレの前。
言われるがまま中に入れられ、春日くんは仲村さんと一緒の個室に。
仲村「春日くん、ちゃんと持ってきたよね?」
春日「うん…」
仲村「じゃあ着て。その服の下に。」
春日「えっ…?」
仲村「春日くんは今日一日、佐伯さんの体操着を着てデートするの。嬉しいでしょ?」
春日「悪いようにしないって、言ったじゃないか!やだ…絶対やだ!」
仲村「早く着ろよ、クソド変態人間。」
春日「仲村さん、やっぱり怒ってるじゃないか。」
仲村「怒ってる?私が?なんで?」
春日「はっきり言ってくれよ。俺が佐伯さんとうまくいってるからって、嫉妬してるんでしょ?だから当て付けで、そんなこと言ってるんでしょ?」
春日「ごめん、俺…俺は佐伯さんが好きなんだよ!頼む、普通にデートさせてよ!」
仲村「プッ。ハハハハハハ…ハハ…アッハハハハハハハッ…!」
仲村「何言ってんの?バカにするのもいい加減にしろよ、クズ鉄。私がおめぇに嫉妬してる?頭湧いてんじゃないの?は?私はただ見たいの。死ぬほど見たいの。ガ――――っていう真実の変態が!この町を全部燃やし尽くす、真実の変態が!ア゛アアアアアアアア、アァァァァァァァァァァァァァァァ!」
仲村「決めた。全部剥がす。春日くんの被ってる皮、私が全部剥がす…。わかったら早く着ろよ。春日くんが盗んだ、佐伯さんの体操着…」
佐伯「春日くん、ごめん、待った?」
春日「いや、全然、全然…。」
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