よふかしのうた 第7夜 「眷属作り(こづくり)」 恋バナ好きな吸血鬼達
中学2年生、なんとなく不登校中の夜守コウはふと夜中に外に出た。そこで出会った少女・七草ナズナは吸血鬼だった。
コウはナズナに血を吸われ、魅了され、自らも吸血鬼になることを望む。だがその条件は「人が吸血鬼に恋をすること」。
まだ恋というものを知らないコウ君、果たしてこの気持ちは恋なのか?そしてコウは吸血鬼になれるのか?
小繁縷ミドリ「へえー、本当に子供じゃん。」
蘿蔔ハツカ「七草さんってこういう趣味なの?意外…かな?」
平田ニコ「ナズナはまあ…ちょっと変わってるからな。」
ニコはコウに「お前を吸血鬼にしてやるから、この中から好きなタイプを選べ」と言う。
しかしコウ君は…。
コウ「えっ?俺、ナズナちゃんがいいんだけど。」
ニコ「あたし結構気が合うと思うんだよねぇ。夜守君とは。」
コウ「えっ?そうなんすか?」
ミドリ「《出た…ニコちゃんの気が合いそう作戦。》」
ハツカ「《先にそう言うことで相手に話しやすくさせるうまい手だ。僕も使う。》」
吸血鬼は眷属を増やすため、人間に好かれるための振る舞いが得意だ。
だがナズナは恋愛の話も苦手だし、そういうことをしたがらない。
ニコ「あたしらはみんな等しくモテやすい。モテるように生活しているからだ。あいつはそれをしたがらない。」
ミドリ「好き~!って気持ちで頭いっぱいになってる男の子ってカワイイのに。」
ハツカ「ね~。」
ニコ「この前バーで会ったやつどしたん?」
ミドリ「そういえばあれから聞いてないね。」
ハツカ「彼女と別れたってライン来た。」
本田カブラ「あら。」
ニコ「う~わ!一番面白い時期じゃん!」
コウ「《めっちゃ苦手…》」
ハツカさんもやってますね~。
しかしそんなミドリのアプローチにも「アリかナシかと言われたらナシ」ときっぱり言うコウ。
ハツカ「でもさぁ、とにかく誰かを好きになって吸血鬼化しないと殺されちゃうんだよ、僕らに。」
ニコ「恋愛感情もなければ吸血鬼になるつもりもない君をナズナに会わせ続けるわけには…。」
コウ「えっ?俺は吸血鬼になりたいんですけど?」
ハツカ「ダメダメ。顔真っ赤になってる。しばらく話せないよ、これ…。」
ニコ「あいつ、恋愛系の話ダメなの直ってないの…?」
コウ「ナ…ナズナちゃん、大丈夫?」
ナズナ「うるさい!話し掛けるな!」
ミドリ「あっほら~そういう態度だからナズナちゃんはモテないんだよ!」
ニコ「そうだそうだ!」
ハツカ「『ありがとう』って言って肩借りて立ち上がるときにガバッとさぁ…。」
ナズナ「うるせえ!」
恋バナがからっきしダメなナズナと、そういう話が大好きな吸血鬼達。これからどうなる…?
- ▼コメント(0) / トラックバック(0)
-
トラックバック (0件)
コメント (0件)