ソードアート・オンラインII 第11話 「強さの意味」 洞窟で語り合う2人…
シノン「キリト、1つだけ教えて。あなたはその記憶をどうやって乗り越えたの?どうやって過去に勝ったの?なんで今そんなに強くいられるの?」
この問いに首を振るキリトちゃん。
キリト「乗り越えてないよ。」
シノン「えっ…?」
キリト「俺はゆうべ、俺の剣で死んだ3人のことを繰り返し夢に見てる。ほとんど眠れなかった。アバターが消える瞬間の彼らの顔、声、言葉を…俺はきっと、もう二度と忘れられないだろう。」
シノン「そ、そんな…じゃあ、どうすればいいの…私…。」
キリト「それは多分、必要なことなんだ。俺がこの手で彼らを殺したことのように、その重さを受け止め、考え続けるべきだったんだ。せめてそうすることが、俺にできる最低限の償いなんだろうと、今は思っている。」
シノン「受け止め、考え続ける…?」
デス・ガンがどうやって現実で人を殺しているか考えるキリトちゃん。
情報を盗み見るなどして現実の住所を突き止めたとしても、ゲーム内にいながら現実で殺人などは…
いや、できる!
もしデス・ガンが2人いて、1人はゲーム内で、もう1人は現実で殺しているとしたら…。
さっきシノンが撃たれそうになった。
ということは、すでに現実世界のシノンの部屋にデス・ガンの共犯者が忍び込み、ゲーム内で撃たれるのを待っている可能性があるー。
キリト「デス・ガンの拳銃に撃たれるまで、侵入者は君に何もすることができない。それがやつら自身が定めた誓約だ。でも自動ログアウトして侵入者の顔を見てしまうと逆に危険だ…だから今は落ち着くんだ。」
助かるためにはデス・ガンを倒すしかない。しかしデス・ガンは手強い…。
シノン「どうせここまでコンビ組んだんだもの、最後まで2人で戦おう。」
キリト「でも、もし君があの拳銃で撃たれたら…」
シノン「あんなの、所詮旧式のシングルアクションだわ。仮に私が撃たれても、あなたがその剣で楽々弾き返してくれるでしょ。」
キリト「ああ、決して君を撃たせやしない。」
キリトちゃんは、次のスキャンで自分の位置をわざと晒し、デス・ガンに狙わせることでデス・ガンの位置を割り出し、それをシノンが撃つという作戦を提案。それで行くことにする。
と2人が接近して会話していると、頭上に何かが。
これはプレーヤーの様子をライブ中継するカメラ。
会話は大声で叫ばない限り聞こえないそうだからいいが、キリトにはこの映像を見られるとマズイ人が…
シノン「この映像を見られると困る相手でもいるの?」
キリト「あ…あ~あ~いや…その…」
キリト「そ、そりゃ君の方だろ…だいたいこれ見てる人は両方女だと思う可能性が高いんじゃないかな……。」
シノン「あ…いいわよ別に…その…そういう趣味の持ち主って噂でも立てば面倒なちょっかいも減るだろうし。」
キリト「じゃあ、俺はずっと女の子で通さないといけないの…?」
シノン「忘れたとは言わせないわよ。あんた最初に女のフリして私に街の案内を…!」
とにかく、そんなわけで2人はデス・ガン討伐作戦に動き出すのだった。
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