さくら荘のペットな彼女 第20話 「この先もただいまを言うために」 龍之介ぎゅっ!
さくら荘取り壊し反対の署名を集める空太達だが、さくら荘自体のイメージがよくないこともあり、協力する生徒は少ない。
そんな中、龍之介はハッキングで取り壊しを決めた際の議事録を盗み出した。
老朽化の調査をした業者の報告書には「5年を目処に住人の退去と取り壊しを推奨」とある。ならばすぐに出て行く必要はないはずだが…
学校側は天才画家であるましろが漫画家になってしまったことに危機感を抱いていた。「この学校が椎名ましろの才能をダメにした」と言われる前に手を打たなければならないと、さくら荘を壊して一般寮に移すことに決めたのだった。
それを聞いて空太は激怒し、校長に直接交渉しようと飛び出していく。
しかしそんなことをすればハッキングしたことがバレ、ますます立場は悪くなると、龍之介は止める。
空太「じゃあどうすりゃいいんだ!」
龍之介「どうする?答えは明解だと思うが。椎名がさくら荘にいることが、さくら荘取り壊しの理由だ。ならば解決策はおのずと明らかだ。違うか?」
空太「黙れ…」
つまりましろを追い出せということ。そんなことはできない空太は龍之介に掴みかかる。
だが龍之介はどこまでも冷静。仮に署名が集まったとしても、ましろが出て行かない限り決定が覆る保証はないだろうと言う。
龍之介「理解に苦しむな。目の前に解決策があるのに、なぜそれを放棄する。」
空太「お前は椎名がさくら荘から出て行って、それでいいと思ってるのか?」
龍之介「いい悪いの問題ではない。最も確実な選択肢だということだ。」
空太「そこにいるはずの人間がいなくなって、それのどこがさくら荘なんだよ!俺は誰一人欠けてほしくないんだよ!椎名も青山も、美咲先輩も仁さんも千尋先生も、もちろん赤坂だって、さくら荘にいてほしいんだ!大事な仲間だから!」
龍之介「なら聞くが、神田のいう大事な仲間とは、建物が取り壊されただけで失われてしまうような霊弱なものなのか?」
空太「違う…」
龍之介「そんな上っ面の関係など、どのみちすぐに無くなるぞ。」
空太「違うって言ってるだろ!」
さくら荘を守れたとしても、美咲と仁は卒業が近いし、七海も声優事務所に所属できれば経済的な負担が軽減され一般寮へ行くことになる。所属できない場合は親との約束で大阪へ帰ることに…どっちにしろ人数は半分になる。
今は署名活動より思い出づくりでもした方がいいぞ、と龍之介。
リタ「龍之介は署名活動に参加していないとましろから聞きました。なぜなのですか?」
メイドちゃん「あなたには関係ないことです。」
リタ「何か事情があるなら教えてください。私は心配なのです。さくら荘が無くなってしまったら、龍之介が今まで以上に独りぼっちになってしまうのではないかと…本当はあなたも、龍之介のことを案じているのではありませんか…?」
これまでリタを悪い虫と言って拒み続けてきたメイドちゃんだが、このリタの想いに…
メイドちゃん「たった今、バグが発生しました。データ流出の恐れがあります…」
メイドちゃん「中学生の時のことです。龍之介様はお友達と一緒にゲーム制作をすることになったのです。最初は和やかに作業が進んでいました。でも龍之介様のレベルはその頃から突出して高く、他の方達は次第に龍之介様の要求に答えられなくなっていったのです。龍之介様はそれがもどかしく、時には激しく他の方々を非難なさいました。龍之介様は孤立し、メンバーから外されてしまったのです。そして二度と仲間に誘われる機会は、ありませんでした…」
メイドちゃん「不調から回復しました。もう二度と連絡してこないでください。それデわ。」
そして、とうとう七海にオーディションの結果通知が届いた。
結果は…「ダメだった」。大阪に帰るという形で、さくら荘を離れることが決まった。
本当ならもう泣きたいところだろうに、今はさくら荘存続のために頑張りたいと言ってくれる七海。
「だったら俺達も全力を尽くそう」と決意を新たにする仁。
空太達は、美咲の提案で着ぐるみを着ての署名活動を始めた。
その頃、龍之介のもとへリタからの電話が…メイドちゃんは龍之介に出るよう勧める。
メイドちゃん「おそらく、大切な御用件だと思います。お出になるのを推奨いたします。」
龍之介「…僕だ」
龍之介「僕は無意味な努力はしない、それだけのことだ。」
リタ「あなたの考え方はわかります。でも私は今、あなたの気持ちを聞いているんです。あなたが中学の時、つらい思いをしたことは聞きました。」
メイドちゃんをチラッと見る龍之介。
メイドちゃん「はっ…(コソコソ)」
リタ「私も一度絵を捨ててましろから離れようとしたからよくわかります。失望するくらいなら、最初から望まない方がいい…そう思いたくなるのは自然なことです。でも、私は今も絵を描き続けています。ましろのことも友達だと思っています。それは、空太や七海や美咲や仁や、龍之介、あなたがいてくれたおかげです。龍之介、あなたにとっても、さくら荘は大事な場所のはずです。今のあなたには、あなたを見捨てたり裏切ったりしない、本当の仲間がいます。その人達を大切にしてください。」
署名活動中、七海は文化祭で「にゃぼろん」の感想アンケートを書いてくれた生徒を発見。署名を頼んでみると、「ホームページに載ってたんで、パソコン室にあるノートに書いた」という。
学校のホームページに、署名をお願いするページへのリンクが貼られていたのだ。そのページには今回の問題についてわかりやすくまとめられている。
こんなことができるのは1人しかいない!もう龍之介ちゃんたらツンデレなんだから!
龍之介のもとへ向かうみんな。空太は龍之介に抱きつく!
空太「赤坂~!」
龍之介「くるな…!うわっ、何をする…!」
空太「パソコン室のノートだよ。ありがとな。ホントありがとう!」
龍之介「不可能な物量の仕事を効率化して実現可能にするのがプログラマーの仕事だ。とにかく離れろ!」
七海「そういうことしてるなら、言ってくれれば良かったのに!」
空太「そうだよ!なんで黙ってたんだよ!」
龍之介「プログラマーは黙って仕事をするものだ。」
空太「よーし、これで希望が見えてきた!」
美咲「ドラゴンも明日から着ぐるみを着て署名活動だ!」
龍之介「いっ…!それだけは嫌だ!」
じゃあメイド服でお願いします!(第11話の)
最後に枚数使いすぎました!だって可愛すぎるんだも~ん!
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