さくら荘のペットな彼女 第19話 「住めば都のさくら荘」
さくら荘が老朽化により取り壊されることが理事会で決まった。建て直しではなく完全になくなることになる。
その代わり一般寮に移れるとのこと。さくら荘より設備もよく、食事も用意され、空太の猫を飼う許可も出ているということだが、住人に相談もなく一方的に決められたことに空太は憤怒していた。
龍之介「神田の場合、(食事の用意などをしなくていい分)浮いた時間をタイトル審査会の時間に使える、ということでもある。」
空太「赤坂お前はいいのかよ!こんな形でさくら荘が無くなっても…」
龍之介「僕は冷静にメリットとデメリットを計っているだけだ。」
龍之介はそう言いながら、さっそくノートパソコンで新しい賃貸物件を探していた。
そうは言っても、今更住み慣れたさくら荘を離れるのはつらい…
それに一般寮は男女別々なので、今までのように空太はましろの面倒を見られなくなる。
今回はそんな空太がさくら荘に来た時の話。
一般寮では猫が飼えないというので、悪名高いさくら荘にやってきてしまった空太。
美咲先輩にはいきなり泥棒に間違えられ、激しい歓迎を受ける。
今は美咲の空太の呼び方は「こーはいくん」で定着しているが、はじめは安定しなかった。
美咲「で、そらたんはさ…」
空太「とりあえずその呼び方はやめてください!どこの萌えキャラですか?」
美咲「そらぴょんはさ…」
空太「ゆるキャラになった。」
美咲「ソラニンは…」
空太「有機化合物?」
このそらたん可愛いな!
そうだ、そらたんになれば一般寮でもましろと一緒に…(ないない)
そして美咲に振り回されながら迎えたその夜。空太は食堂で何か物音がするのに気づく。
「こんな時間になんだ?」と近づいていくと…
空太「おおおおおおおおおおおお!お、お、お、おば、おば、おば…!」
そこに合コンから帰ってきた管理人の千尋さんが。
空太「お化けが出たんです!髪がこう腰まで長くて、俺の隣の部屋に消えてったですよ!」
千尋「ああ、時々出るのよ。」
空太「やっぱり出るんですか!お化けが!」
千尋「102号室の赤坂龍之介が。すっかり存在を忘れてたわ。私もまだ3回ぐらいしか見たこと無いから。」
空太「って、先生ここの管理人でしょ!」
千尋「赤坂は極度の引きこもりなのよ。あんたと同じ1年生だけど、入学してからまだ一度も学校に行ってないの。あんたツイてるわよ。入寮早々に赤坂に遭遇するなんて。」
空太「引きこもりの生徒を幸運の妖精みたいにしないでください!」
そして龍之介に用がある時はメールしなさいと、アドレスを教えてもらった。
空太「となりの部屋なのにメールって…」
空太のメール「101号室に引っ越してきた神田空太だけどよろしく」
すると一瞬で返信が。
メイドちゃんのメール「ただいま龍之介さまはモーションエンジンを開発中だお。だから空太くんのメールには返事できないお。生まれたてのメイドちゃんより」
空太「えっと…これはどう解釈すればいいんだ… 赤坂って面白い冗談言うんだな…」
※以下メールのやりとり
メイドちゃん「メイドちゃんは一生懸命仕事しているお、メイドちゃんより」
空太「いやもうそれはいいから、普通に話をさせてくれないか!」
メイドちゃん「普通に話してるお さては空太君は頭の弱い子だお メイドちゃんより」
空太「赤坂君あのね、その語尾やめてくれるかい?イラッとするわ」
メイドちゃん「私は龍之介様じゃないお メイドちゃんより」
空太「そんなバカなことがあるか!おちょくるのもいいかげんにしろ!」
龍之介「メイドちゃんは僕が開発した自動メール返信プログラムのAIだ。着信から1秒とかからずに適切な文面を作成して返信を送る。それぐらいわからなかったのか?僕をわずらわせるな 赤坂龍之介」
空太「普通個人のアドレスに自動返信プログラムが作動しているなんて思わないだろ!」
龍之介「まさかそんなこともわからない人間がこの世に存在するとは思わなかった すまない 以上」
※ここまでメールのやりとり
空太「少しも謝られてる気がしねぇ~!」
この龍之介に、あまりにも自由すぎる美咲…嫌になって逃げ出す空太だが、公園でもう1匹の猫を拾ってしまう。
もう1匹なんて許してもらえるかな…と不安になりながら帰った空太。するとそこには空太歓迎パーティーの準備が(朝6時だけど…美咲はやると言ったらいつでもやる)。
そして猫も快く受け入れてくれた。メールで龍之介にも聞いてOK。
そんな思い出が詰まった場所、大切な場所をなくしたくないと、みんなの気持ちは一致。
龍之介も…
龍之介「フン、メリット・デメリットは置いておいて、確かに理由が明らかにならないのは気分が悪い。」
仁から龍之介へのメール「取り壊しの本当の理由 サーバー潜って調べてみてくんない?」
次回予告
七海「うん、落ち込んでなんていられないよね。人生山あり谷あり!もうこれ以上どうやったって落ちっこないもん!来週はいいこといっぱいある気がするんだ!」
龍之介「やめろポニーテール。それはダウナーフラグだ。」
七海「えっ!?」
七海は声優事務所所属がかかったオーディションの結果がもうすぐ出るのですが…
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