※前半からの続きです。

翌日、学校。
シオンのクラス（1年C組）にドロシーがやってきてこう聞く。

ドロシー「シオン、レオナ見なかった？」
シオン「いや。」
ドロシー「どうしよう、昨日あれからずっと元気なくて…今日も僕のところに来ないし…何かあったらシオンのせいだよ！」

シオン「群れない心が芽生えたのなら…一歩前進だ。」

昼間の月を見上げるレオナ。

レオナ「月だ…。」

そふぃ「月よね…。」
レオナ「く…くらげ！？」

レオナ「そ…そふぃさん！？」
そふぃ「はい。」

レオナ「びっくりしたぁ～。ごめんなさい、プリパラの時と雰囲気違うから…。」
そふぃ「私、体力ないの。地面は私のお布団だから。」
レオナ「そうなんだ。」

そふぃ「月、見てたの？」
レオナ「自分みたいで…。」
そふぃ「自分？」
レオナ「私は月で、明るい太陽がドロシーで、照らしてもらって輝ける…。でもそれじゃダメなんですね、きっと。」

そふぃ「あなたと私、似てるかも。」
レオナ「似てる？」
そふぃ「クラゲって海の月って書くの。」
レオナ「同じ月…？」

その時、らぁらはついにみれぃ委員長から、校則違反チケット200枚目・ゴールデン違反チケットをもらっていた。

それを見ながらそふぃは言う。


そふぃ「私ね、姉のコスモと親衛隊に頼りきってたの。でも、あの2人が変わるチャンスをくれた。今のままじゃダメかなって思った時は、もう変わり始めてるから…。」
レオナ「はい！」

レオナ「メイキングドラマに込めたい自分の思いってなんだろう…。」

そう悩むレオナの前に、幼稚園児を連れたらぁらが。
ゴールデン違反チケットの罰として、パプリカ学園幼稚園児との交流会のお世話をすることになったのだ。

しかし園児が泣き出してしまう。
ドロシーは“マックス光線”でなだめようとするが、「マックスやだー！」と怖がられ、園児達に逃げられてしまう。

逃げ惑う園児達を捕まえないと…
すると泣き出した園児がレオナちゃんの元へ！

レオナ「大丈夫？」

園児「あ……　うわぁ～♥」
園児達「お姉ちゃん！お姉ちゃん！」

らぁら「レオナさん！」
雨宮「なんと素晴らしい子供吸引力！9名確保です！」

天使だ…天使がおる…
ズボンを履いてようが、園児達にはきっとお姉ちゃんに見えたんだ。だからお姉ちゃんで何の問題もなし！
そしてレオナちゃんをそれを否定しない！

しかしあと1人、持っていた風船が木に引っかかってしまった子が…
らぁらが取ろうとするも物理的に無理！

園児「お姉ちゃん、助けてあげて！」
園児「助けて！取ってあげて！」
レオナ「キミ達がそう言うなら…。」

レオナ「えいっ…えいっ！」
らぁら「わぁ…すご～い！」
レオナ「えへ。」
らぁら「やった～すご～い！ありがとう、レオナさん！」

レオナちゃんは軽々と木に登り、風船を取ってあげた。
こういうところはやっぱり男の子なんだな～と思う。

レオナ「はい。」
園児「わ～い！」
園児「お姉ちゃん、一緒に遊んで！」
レオナ「いいよ。」

シオン「あいつは人のために何かをするのが心底好きなんだな。」
ドロシー「今頃気づいたの？みんなの幸せがレオナの幸せなんだよ。」
シオン「誰かさんとは大違いだな。」
ドロシー「なんだよっ！どうせレオナは優しいですよ！」
シオン「確かに、あの優しさは天性のものなのかも…そこはちゃんと認めるべきだな…。」
ドロシー「うん…。」

園児「お姉ちゃん、楽しいね！」
レオナ「…楽しいね！」

レオナ「（そうだ…これだ！この気持ちだ！）」

こうしてレオナちゃんの考えたメイキングドラマが完成！
これでSoLaMi♥SMILEと勝負！

シオン「フレッシュマーチングスター！イゴっ！」
ドロシー「サファイアマーチングスター！イェイ！」

レオナ「アメジストマーチングスター！えへっ♥」

ドロシー＆レオナ「♪乙女は忙しい～」

ああ、レオナちゃんは紛れも無い乙女だよ…。

レオナ「♪やるなら貫き通さなきゃ♥」

レオナ「みんなの楽しい笑顔を見たい…それが私の心からの思いだって…ちゃんとわかったから…」

そして、レオナちゃんの考えたメイキングドラマは…

レオナ「笑顔のために全力ダーッシュ！」
シオン「全力ダーッシュ！」
ドロシー「全力ダーッシュ！」

3人「飛ばせ、バルーン！」

サイリウムチェンジ！えへっ♥

みれぃ「今日のDressingPafé、いつもより輝いて見えるぷり…。」
らぁら「キラキラしてる！」

そしてついに、DressingPaféはSoLaMi♥SMILEに初勝利！
さらにレオナちゃんはアイドルランクが上がり、「ひよっこアイドル」から「きたいのアイドル」に！

ドロシー「やった～！すごいよレオナ！レオナの考えたメイキングドラマで僕と同じランクになったよ！一緒！一緒！」

シオン「レオナ！お前の性格はよくわかった。立派なチームメートだ。私からも礼を言う。」
レオナ「私こそ！ありがとうシオン！」

それから…

レオナ「ありがとうそふぃさん。私もこれからは、自分の思いをみんなの思いと同じように大事にしていきます！」
そふぃ「そう…」
レオナ「これもそふぃさんのおかげです！」
そふぃ「私の？」
レオナ「はい！」
そふぃ「私…の…？」

2人はトモチケを交換…

このおっとり感いい…ぷしゅーとリラックスの融合。

まあ性別など大した問題ではないということですな。
学校では男子制服を着るけど、プリパラではドロシーと同じ可愛い服を着たいから女装する、それだけのことです。
男らしくしろとか女らしくしろとかもはやナンセンス。レオナちゃんはレオナちゃんらしく生きる、それが一番大事なことなのだ。

レオナちゃんは自分を出そうと頑張り、シオンちゃんや周りの子達もそんなレオナちゃんのことを認めようとする。みんなが認め合えるこの世界、本当に素晴らしい。