みなみけ おかえり 第7話 「オレでよければ」(後編)

みなみけ おかえり 2012/12/26 0:50

前編からの続きです。

カナのクラスメイトのリコがバストサイズがアップしたと喜んでいた。
そこでカナが「付き合う相手が大きいの好きだといいね」と言ったら…。

カナ「リコのやつ、それから態度まで大きくなってねぇ…態度の方は5割増し大きくなった。」
マコちゃん「それはカナが何か怒らせたんじゃないのか?」


マコちゃん「胸の大きさと態度の大きさは関係ないぞ。ハルカさんを見ればわかる。ハルカさんは優しくて、そして…」
カナ「何?マコト、お前うちのハルカのどこ見てんのさ。
マコちゃん「ど、どこって!」


カナ「しかし、お前も男だからって無関係な話じゃないぞ。そのまっ平らな胸で、いつまで女装続ける気だ!
マコちゃん「うっ… 怪しまれる前にやめるからいいよ!」
カナ「その“タバコ値上がりするからやめる”みたいな感じで大丈夫かなぁ?」

そこにハルカが帰ってきた。ハルカのクラスメイトのマキも一緒だ。


マキ「ん?あれ?なんだお前~今日もペッタンコだなぁ!
早速怪しまれてる!

ハルカ「マキ!」
マキ「気にするな!すぐにおっきくなるから!」

マコちゃん「カナどうしよう!オレやっぱり怪しいよ!」
カナ「怪しまれる前にやめるんじゃなかったの?」
マコちゃん「うぅ…。」


カナ「よし、とりあえずブラでもしてみるか!
マコちゃん「そんな“とりあえずビール”みたいなノリでつけられるかよ!」

マコちゃん「カナ、ブラがなくても胸があるように見える方法はないのか?」
カナ「ブ、ブラがなくても胸があるように見える方法だと…!それはある意味、究極の女の夢なのでは…。」
マコちゃん「男としてそこは譲れないんだよ!」

女の夢?それとも男の夢…?

するとそこにチアキが現れた。

チアキ「胸のことでお困りか?」


チアキはそう言って、マコちゃんにこの服を提供!


チアキ「胸あたりがゆったりしていて、その下が絞ってあるからまっ平らには見えないだろう。」
カナ「なんだチアキ、普通のアドバイスだな。」
チアキ「それだけではない、元々その服は、ハルカ姉さまから受け継いだもの!つまり、これを着ていれば体型が矯正され、ゆくゆくはハルカ姉さまのようになれるのだ!


マコちゃん「ハルカさんみたいに…?


チアキ「マコちゃんには運動会の練習で世話になったからな。特別に譲ってやろう。」
マコちゃん「いや、いいよ!オレがハルカさんみたいになるわけにはいかない!」
チアキ「なにっ、せっかくの私の好意を無視する気か!このバカ野郎!」
マコちゃん「あっ、あのいや、なんていうか…その…日常に支障がでるから!

マコちゃんはそう言ってそこから逃げ出し、別の部屋に駆け込む。
すると、そこではハルカが胸のサイズを計っていた…!

ハルカ「あら、マコちゃん。」
マキ「ハルカがね、ピッタリ合うブラが見つからないらしいの。だからちゃんと計って通販で探した方がいいと思うの。」
マコちゃん「ああ…あががががががががが…!
チアキ「なるほど、育ちすぎるのも困り者か。」


さあ、この服で目指せ!ハルカさん!?

別の日。

マコちゃん「今日のチアキの服可愛いな。それどこで買ったの?
カナ「マコトのやつ、マコちゃんとしてホント馴染んできたな…。最近はチアキとの間に奇妙な友情のようなものまで感じる…なんだこれは。しかし、慣れてきた時こそ、尻尾が出るというもの…!」

油断は命取り…そんな時、机の上のジュースがこぼれて、マコちゃんのスカートに!


マコちゃん「ああっ!!冷たぁい!
チアキ「おい、脱げ!」


マコちゃん「ひゃあああああっ!!だ、だ、だ、だ、だ、だめぇ!
チアキ「炭酸だから!シュワシュワのベタベタがくるから!」
マコちゃん「いやっ、らめぇ!ちょっとぐらいのベタベタが気持ちいいから!

おいっ!発言が卑猥すぎるぞ…!
チアキは布巾を持ってきて、さらに拭きにかかる。


マコちゃん「ああちょっと、待ってチアキ!自分でできるから…!」
チアキ「急がないと、そろそろベタベタがくるから!」
マコちゃん「う、ううう~

するとカナは突然、話を始めた。
カナ「チアキ、ちょっといいか。あるタヌキのお話なんだけど。」


カナ「あるタヌキが人間と仲良くなりたくて、人間の姿に化けて少女に近づいたんだ。」


カナ「最初はうまくいって、たちまち仲良くなったんだけど…」


カナ「そのタヌキは尻尾が残ってたんだね。少女はそれを尻尾だと気づかず引っ張りまわす。


カナ「この場合、悪いのはどっちなんだろうねぇ…。」

するとチアキもこんな話を始めた。

チアキ「昔、ある漁師さんが漁でタヌキを捕まえてねぇ…、でもその時はタヌキを捕まえてはいけない決まりがあったんだ。漁師さんが言うには、『タヌキじゃないよ、ムジナだよ』。その地方ではタヌキのことをムジナと呼んでいたらしく、じゃあしょうがないってことになったらしい。」

カナ「つまり、タヌキの尻尾を握った少女も、知らなかったからしょうがないというわけか。」
チアキ「うん。それよりそのタヌキ、むやみに人を化かしたりとかすると、人間とタヌキの溝が深まるから…。」


カナ「その通ーり!おいタヌキ、チアキが人を化かすのは良くないと言ってるぞ!どうする気だ!
マコちゃん「ええっ!?どうするったって…どうしよう?」


チアキ「しかし、そのタヌキもわざわざ化けなくてもいいのにな。可愛いじゃないか、タヌキ。」

次の日の学校。
タヌキでもいいんだと聞いて、ウッキウキでチアキに駆け寄るマコト。しかし…

マコト「南!」
チアキ「寄るな暑苦しい。


内田「マコト君どうしたの?」
マコト「南が…南が…タヌキ可愛いって言ったんだ…!
内田「え?まあ、タヌキは可愛いよね…?」

さらに次回予告でもマコちゃんの興奮おさまらず。

マコちゃん「ハルカしゃんが、ハルカしゃんの、ハルカしゃんに!
ハルカ「マコちゃん大丈夫?具合悪いの?」
マキ「顔赤いよ。熱あるんじゃない?」
マコちゃん「だ、だいじょうぶれす!
三姉妹「次回、みなみけおかえり」
チアキ「法ですよ」
カナ「だからハルカのどこ見てんのさ…」

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