会長はメイド様! 第20話-B 「AOIとユカイな仲間たち」
今日は、ネットアイドルAOIのプロモーションビデオ撮影。
AOI「この可愛さをありのままに撮るには、やっぱりカメラマンがいないと…。」
すると男達が近づいてきて「今からお兄さん達とどっか…」と迫ってきた。
そこに通りがかった幸村と叶が助けに入る。
幸村「お、女の子が怯えているでしょう!」
叶「あなたはモーレツにトイレに行きたくなーる…。」
このおかしな(?)2人に恐れをなしたのか、男達はすぐに逃げてくれた。
AOI「何このウザい生物…。」
幸村・叶は男モードの葵ちゃんとはついさっきの話で会っているが、このAOIちゃんが同一人物だとは気づいていない様子。
これは使える!と思ったAOIちゃん。「ねぇ、お願いがあるんだけど…。」
AOI「きゃる~ん♥そうそう、そのままなめるようにカメラを上に。」
幸村「あの、プロモーションビデオって、なんで…?」
AOI「私はネットアイドルのAOIなんだから、私のPVを作ってるの!」
幸村「アイドルってことは、芸能人なの?」
叶「いえ、だいたい自称アイドルなので、普段は普通の人だと思います」
AOI「自称って言うな!有名検索サイトで純粋に可愛さだけで常に上位ってすごいのよ!この磨き上げられた可愛さだけで充分輝けるのよ!」
ところが、撮影に使おうとしていた湖のまわりではフリーマーケットが開催中。しかも三バカも出店していた。撮影の話を聞いた三バカは…
3人「DVDーッ?」
白やん「って、すごいのか?イッくん」
イッくん「すごいよ、絶対売れるよ!」
クロタツ「エロいのか?」
イッくん「黙れエロちょんまげ!」
というわけで、三バカも撮影に協力することに。
でもなんか寂しいというAOIちゃん。
白やん「花吹雪もっと派手にする?」
クロタツ「でももう花がねーぞ」
AOI「じゃあ、もう1回集めて♥」
三バカ「はっ!?」
白やん「男って悲しい生き物だなぁ、クロタツ。」
クロタツ「というか、俺達が悲しい生き物だな、白やん。」
男の娘って可愛い生き物だよなぁ。みんな。
この色仕掛けが成功した!っていうしたり顔がまた良い。
そして、三バカの花びら集めが終わった頃…。
白やん「メイドだ!」
イッくん「まさかのAOIメイド!」
AOI「ちょっとアンタたち、私をその辺のメイドと一緒にしないで!様をつけて様を!」
クロタツ「メイド様かぁ…。エロい響きだ…。」
イッくん「いやー、いいモノ撮れた。」
白やん「テンション上がるな!」
クロタツ「メイド服って絶対魔物が住んでるよな!」
白やん「ようし!今度はもっといろいろバリエーションつけてみようぜ!」
クロタツ「おおいいな!いよいよエロくするか!」
白やん「バカかお前は!それよりもっとアクションつけて派手にしようぜ!」
AOI「ちょっと何勝手に…。」
イッくん「カーツ!お前らはAOIを何も分かってな~い!いいか?ネットアイドルAOIってのは、純真な男たちが心のオアシスとしてその存在を称え敬う、いわば純潔の妖精なんだよ!エロとかアクションとかいらないの!」
クロタツ「なんだと!?だからっていつも同じ調子じゃマンネリ化するだろ!」
イッくん「うっ、そ、それは…。」
白やん「文句あるならお前が他の案考えろよ。」
イッくん「じゃあ今度はAOIを女神にして、妖精と戯れる様子を…。」
白やん「バーカ、その妖精はどこにいんだよ。」
幸村「誰かコスプレするとか。」
叶「先輩、適任じゃないですか?」
幸村「え?」
クロタツ「おー、超笑える画になりそうだぜ!」
白やん「笑えちゃダメだろ。」
イッくん「だから、もっとお前らAOIのことを真剣に!」
AOI「ぷっ」
AOI「…アハハ、そんな全力でバカな会議しないでよ。」
三バカ・幸村・叶「おおっ…。」
幸村「それ!そういう表情新鮮だよ!」
クロタツ「確かに新鮮だった!」
白やん「なんかいつもと違う!」
イッくん「キュンキュンした!」
AOI「な、何よ、私はいつも完璧に可愛いでしょ!」
幸村「でも、さっきのはもっと可愛かったよ。なんかこう、本当に楽しくて笑ってる感じがした。」
AOI「ふ、ふざけんじゃないわよ!バカバカしすぎて呆れただけじゃない!このAOI様がアンタ達といて本当に楽しいわけないでしょ!」
素直になれないAOIちゃん。
AOI「やっぱり素人が何人集まったところで、いいもの撮れるわけがないわね。仕方なくアンタ達に付き合わせてあげたけど、無駄なもの撮っちゃった。」
と、撮った映像が入ったSDカードを取り出しながら言っていると、突然オッサンが走ってぶつかってきた。その拍子にSDカードを落としてしまう。
無駄なものと言っていたはずのに、AOIちゃんはSDカードを取ろうとして一緒に落ちそうになる。
しかしそこに美咲が登場。AOIちゃんの手をつかみ、間一髪助かった。
さっきのオッサンはひったくり犯で、美咲が追いかけていたんだという。
そんなAOIちゃんを見て、「何か大事なものが落ちたのでは?」「探すよ」と幸村・叶・三バカ。
AOI「ちっ、違うわよほっといて!うっとうしいわね!」
美咲「ダメだよAOIちゃん。みんな心配してるのに、そんなんじゃせっかくの友達が…」
AOI「友達なんかじゃない!どうせもう嫌われてるんだから!」
三バカ・幸村・叶「?」
美咲「嫌いなのか?」
三バカ・幸村・叶「ううん、ううん。(手を振って否定)」
AOI「嫌いにならないわけないでしょ!あんなに酷いこと言われて!」
白やん「何か酷いこと言われたっけ?」
AOI「「うっとうしいとかバカとか気持ち悪いとか!」
クロタツ「そんなのいつも言い合ってるしな。」
AOI「仲間内で言ってるのとはまた違うでしょ!」
イッくん「えっ、全然違わない。」
白やん「だって俺たち、」
クロタツ「容赦なく突っ込んでくれる奴のほうが好きだもん。」
むしろAOIちゃんに罵倒されるとかご褒美ですよね。
AOI「仕方ないからアンタたち、私の下僕にしてあげる。」
幸村「下僕!?」
叶「結構です。」
イッくん「下僕かぁ…。」
白やん「そそるな…。」
クロタツ「エロいな…。」
- ▼コメント(0) / トラックバック(0)
-
トラックバック (0件)
コメント (0件)