会長はメイド様! 第17話 「碓氷、敵に回る」
次の日、またなぎささんとAOIちゃんが揉めている。
なぎさ「預けられる私の身にもなってよね。またそんな格好して。」
AOI「そんな格好って、私にはこれが自然なんだからね!」
そこでなぎささんが提案。今日ここで開催されるビーチバレー大会で優勝したら、そのままの格好でもいいという。
AOI「本当に自由にしてくれるの?この格好にも文句言わない?ウィッグも取らない?」
なぎさ「ええ、なんならもうウチに帰ってもいいわよ。日に焼けるの嫌なんでしょ?」
ほんとに嬉しそうでキャワイイなぁ。
ただ、この大会はペアで出場しないといけない。去年優勝したなぎささんと組めば楽勝と思いきや、今年から年齢制限がかかってなぎささんはアウトに…。
AOI「ええ~っ、むっ、無理じゃんそんなの!こんなとこに友達なんていないし!」
なぎさ「無理?そんな簡単に諦められるんだ。じゃあやっぱりこのまま、ずーっと男らしく働いてもらおう。」
AOI「諦めないよ!そんな簡単じゃないよ、ずっと貫いてきたんだ。変だと思われようが、気持ち悪いと思われようが、だって、これが僕だから!自分が一番自分らしくいられる姿だから!」
いくら反対されても絶対この格好をやめたくない、女装に対する強い意志…
そんな様子を見ていた美咲。「ああいう真剣な目見ると応援したくなるんだ」と、一緒に出場することにする。
この大会で優勝したペアは、ビーチプリンス&ビーチプリンセスに選ばれて、盛大に祝われて記念撮影に引っ張りだこ、撮影用にいろんな衣装が用意されてビキニとか着放題!なんだって。
いよいよ大会が始まる。すごいやる気…
葵「くそっ、全然(練習の)時間足りなかった」
美咲「勝つよ!葵ちゃんの本気、充分に伝わったから!」
葵「…フン、行くぞみさきち!」
ほとばしる熱気!はじけ飛ぶ汗!葵ちゃんの胸板!
その気合いと勢いで、次々と勝ちあがっていく美咲&葵ちゃんペア。
ところが、なんとこの大会には碓氷もエリカとのペアで参加していた。こちらも順調な勝ち上がりで、決勝戦はこの両チームの対戦に。
なぜ碓氷が…?碓氷も葵ちゃんの思いは知っているはず。「強敵を蹴散らして葵ちゃんを勝たせようとしてるのか…?」と美咲は考えるが、全然そんなことはなかった。本気で優勝を狙ってる!
葵「でも僕は諦めない!食らい付いてやる!これでも、なぎささんに昔からシゴかれてたんだから!」
葵ちゃん、今度こそ!と打ち返す。
ところが、そのボールを追いかけた美咲がバランスを崩し、柱にぶつかりそうになる。
そこに碓氷が助けに入り、美咲は無事だったが、かわりに碓氷がケガを追ってしまう。
結局碓氷の負傷により、美咲&葵ペアの優勝となったが、美咲は責任を感じてビーチプリンセスのお祝いも受けずに碓氷に付き添う。
碓氷は、美咲がビーチプリンセスになって、他の男達にちやほやされるのが嫌で、阻止するために出場したんだという。
一方葵ちゃんは、その本気が認められ、「葵、あんたの覚悟、しっかり見たよ。優勝おめでとう。」となぎささん。
ということは、ビーチプリンスは葵ちゃん…?
AOI「あっ、帰ってきたよ、バカップル。」
美咲「AOIちゃん、何それ?」
AOI「やっぱり私以上にプリンセスに相応しい人間なんていないわよねー♥」
さつき「もう、最後はAOIちゃん祭りって感じだったわよ!」
最後は、みんなで記念写真。
AOI「はぁ、バカップルが遅いから待ちくたびれた。」
美咲「ご、ごめん、ていうかカップルじゃないし!」
AOI「どうせ夜の海でイヤラシイことしてたんでしょ?」
美咲「し、してない…。」
エリカ「あ、今否定に迷いがあったわよ!」
美咲「そんなことないですって!」
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