グリザイアの迷宮 「カプリスの繭0」 近親相姦・家族の死・その後は女装!?風見雄二の壮絶な過去
昨年秋に放送した「グリザイアの果実」の前の過去のお話。
主人公・風見雄二の壮絶な人生とは…
姉の風見一姫(かざみ かずき)は天才だった。何でもやれば人並以上の結果を残した。特に絵の才能に長け、10歳の時に描いた絵に数百万の値がつくほど。
一方弟の雄二は平凡であり、優秀な姉に対し劣等感を抱いていた。
両親も姉には期待をし優しくされていたが、雄二は適当な扱いを受けていた。
だがそんな雄二にも、一姫だけは優しかった。というより溺愛していた。
まさにかけがえのない姉だった。
そんなある日、家に一姫の絵を見に来ていた男が。
亮二(父)「弟で、雄二といいます」
男「ほう…それはそれは…」
一姫は雄二に絶えず愛情を注いだ。
そして雄二に友達を作るように言ったが、女友達ばかりできるので不服そうにしていた。
一姫「どうして女の子ばかりなの?私が嫉妬するのがそんなに面白い?そりゃね、わかるわよ。あなたは顔も私に似て女の子のように可愛らしいし、物静かで乱暴は嫌いだし、一見ナヨっとしているくせに意外とスポーツが得意だったりするし、何より優しいものね。そりゃいい感じにモテるでしょうよ。私はそれが気に入らない!それはもうぜんっぜん気に入らない!もし、どうしても女の子の友達がほしいのなら、私に許可をもらうこと。私の許可した女の子以外と仲良くなることを禁じます!いい!?」
雄二「わかったよ、お姉ちゃん…。」
そしてますますエスカレートする姉の溺愛っぷり!
一緒にお風呂に入って…
「仲のいい姉弟はみんなしていることよ」と、身体を洗ってあげたり、頬をスリスリしたり…
一姫「ねえ、雄二はキスしたことある?」
雄二「いつもお姉ちゃんにされてる…」
一姫「そういうことじゃなくて、前に読んだマンガみたいに、大人同士が愛し合ってするようなキス、したことある…?」
雄二「ないよ…」
一姫「じゃあ、してみましょうか。私と…」
雄二「どうして…」
一姫「ねえ雄二、近親相姦って知ってる?」
雄二「何それ…?」
一姫「姉弟で愛しあうことよ。」
雄二「そうなんだ…。」
一姫「でも、それって普通のことよね。姉弟で愛しあうなんて何もおかしいことじゃないと思わない?」
雄二「そうだね…。」
一姫は、近親相姦は遺伝子的な問題などで禁止されているけど、私がこうも惹かれるということはきっと遺伝子的にも正しい…そう語る。
一姫は高校では、親の期待を裏切るように美術部ではなくバスケ部へ。
両親すら一姫の思い通りに動かされている。そんな一姫に雄二は恐怖しながらも依存していた。
「これからもそんな日々が続くのだろう」そう思っていたある日…。
マイクロバスの転落事故により、一姫は帰らぬ人となってしまう。
一姫に過剰な期待を寄せていた父・亮二は酒に溺れ、日常的に雄二と母・聡子に暴力をふるうようになる。
耐えかねた聡子と雄二は家出を決意。
聡子は雄二のため昼夜を問わず働いた。
決して快適な暮らしではなかったが、亮二がいないだけでそこは天国のよう。ようやく平和な生活が訪れた…
亮二「お前は金の卵を産むためのガチョウだ!もう一度天才を産ませてやる!そうすりゃ俺はまた…!」
あまりの暴行についに怒りの頂点に達した雄二。亮二を殴り殺してしまう。
表向きには「亮二と心中した」ということになっていた。
雄二に罪がかからないように…聡子の母親としての最後の置き土産だったのだろう。だがあまりにも辛い別れ…。
こうして家族を亡くした雄二は、亮二の客だった美術商の男、ヒース・オスロに引き取られる。あのショタコン男だ。
さあ、お待たせいたしました!
ヒース「相変わらず無口だね君は。ま、そういう君だから私は気に入っているんだがね。」
現在の雄二による回想「子どもは1人では生きていけない。充分な食事と、雨風をしのげる屋根と壁。女物であることを除けば過不足のない服。何も問題はなかった。」
そして股間をまさぐった手を舐めるという…
この野郎!うらやまけしからん!
しかも姉の格好をさせるというのがなんとも業が深い!
ヒースはそんな雄二を叱るどころか絶賛。
雄二を“殺人マシン”として見出し、自ら設立したテロリスト養成学校への入学を勧める。
ヒース「きっと君は誰よりも優秀な道具になれる。」
雄二「優秀な道具…。」
ヒース「それともこのまま愛玩動物のように生きていくほうがいいかい?」
雄二「わかりません…。」
ヒース「どうせ生きているのか死んでいるのかもわからないような命じゃないか。私への恩返しだと思って頑張っておくれよぉ。」
雄二は養成学校へ行った。
しかしここでも、ヒースのお気に入りということで疎ましく見られ、いじめられるなどした。
そこで知り合った唯一優しくしてくれた女の子・マーリン。
だが運命は非情なもので、卒業試験で彼女と戦うことになる。
結局彼女の方が先に卒業したが、彼女は初仕事でしたミスにより死亡してしまう。
彼女の卒業から2ヶ月、雄二にもう一度卒業の機会が与えられた。
それは実際の暗殺。それも女装で!
おそらくヒースの指定でしょう…好きだねぇ…。
それから1年間ほど、雄二は女装姿で暗殺する任務を次々とこなしていく。
だがヒースの養成学校を襲撃した日下部麻子により発見される。
麻子「おはよう、お嬢さん。」
だが肝心のヒースは捕まらず。
ヒース「雄二…惜しいことをしたが、また逢えるだろう…」
さて、この「グリザイアの迷宮」は単発60分スペシャルでしたが、来週から始まる「グリザイアの楽園」でも、この「カプリスの繭」の話の続きが描かれるそうです。
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