げんしけん 二代目 第10話 「Snow man」 【後半】 憧れの神永先輩とは
斑目「あの後ろ向いてるのは波戸くんじゃねぇんだよな…?似てる。高校の先輩っつってたか…どうなってんのやら…」
状況を見てきてと言われて見に来た斑目先輩。
コスプレで外に出るのは1人までと自治会から言われていて、スーが外にいるため、コスプレしてない斑目先輩が行くしかなかったのだ。
荻上「波戸君のこういう、まあ女装はですね、私達のサークルにいる時だけの格好で、基本秘密にしてるんですね。普段はちゃんと男として学生してます。だから特定されないようにいくつか使い分けてるんですけど、その中の一つが…」
神永「へぇ…私にそっくり?」
荻上「ええ、後ろ姿じゃわからないレベルで…」
神永「マジでか!女としてそれはどうなんだ?でも超見てェ~!」
神永「どうよ賢二郎、それ見せてくんねぇ?今から。」
波戸「え…えっと…その…」
すると今野先輩は、神永先輩は無神経だと言って怒り出す。
今野「だって、先輩と同じカッコとか、そんなの決まってんじゃないすか!」
今野「こ…こいつずっと…先輩のこと好きだったみたいなんすよ…」
神永「そうなんか?賢二郎。」
波戸「い…いやその…なんというか…ちょっと違うような気もしますけど…」
今野「絵柄までパクっといてよく言う!」
神永「おお、あれやっぱそうか。」
波戸「その…憧れの存在であることは確かですけど…絵はとっても上手いし腐女子なのを隠すことなく自然体で…先輩みたいになれたらいいなっていつも思ってました。」
今野「まあ結局自分の兄貴に取られるんだけどな。」
波戸「うぅ…」
神永「フッフッフ…まさにそれだな。今野に賢二郎、2人合わせて今私に追いついた。」
波戸・今野「は?」
神永「いいか?元柔道部でマッチョな兄・彼女持ちと、おとなしくて繊細な弟・兄カノそっくりな女装スキルあり…」
神永「つまり、賢二郎は私に成り代わって、雄一郎に愛されたいと願ってるんだよ!」
これには流石に今野先輩と藤先輩は引いてる。
しかし、波戸ちゃんと荻上先輩はうんうんとこれに納得!
波戸「もちろん実際そうではないけど、その客観的な発想は流石と言わざるを得ない…かな…」
荻上「彼氏をネタにするとか、普通ですよ普通!そのままでもアリですけど、ちょっとジャンルいじって一族モノみたいのどうですかね?」
波戸「ああなるほど、跡継ぎは長男だけで、弟は女として育てられる…とかの設定ですか?」
荻上「そう!ちょい前の時代で、古い因習に縛られた旧家とかを舞台にして~」
神永「弟が貞操観念ゼロの淫乱設定とか?う~んそんな賢二郎…アリだな!」
今野「うわー引くわー…」
藤「わかるけど流石に引くわ…わかるけど…」
今野「波戸…お前…マジで腐女子になっちまったんだな…」
波戸「前から僕はこんなだよ。だからさ、今野さん達ともこんな風に話したかっただけなんだ…」
今野「そうか…ごめんな…」
神永「まあこれから話せばいいんじゃね。腐女子仲間としていくらでもよ。また始めからな。」
自分のことも含めて妄想に昇華させるそのスキルも神永先輩ゆずりか。
それから神永先輩は今野先輩に意味ありげなことを…
神永「ま、今日はそういうことにしとけ。こんくらいにしときゃよぉ、この先まだ脈は残るだろ?」
そして神永先輩は、雄一郎との結婚が決まったことをここで報告。
波戸ちゃん(賢二郎)も初耳。神永先輩の口から言えと雄一郎に言われていたという。
今野「け、結婚式をあげたら波戸の実家に一緒に済むんすか?」
神永「その通り!波戸兄弟の生態を余すこと無く観察できるってことだ!あ~もう考えるだけで心臓が壊れそう…」
今野「どこまで本気なんだこの人…」
もはや何のために結婚するんだかわからない。
池袋に行きたいのでそろそろ帰るという神永先輩たち。
波戸ちゃんは駅まで送るという。
ちゃんと立った時にお尻をはらう仕草がいいですな。
神永「いやでも賢二郎さ、BL好きで、しかもそんな格好してたらよぉ、実際のところセクシャリティに多少なりとも変化あんじゃねえの?」
波戸「え…」
神永「要するに、ちょっとくらいは男同士もアリかな?って気分になったりしねぇ?」
波戸「は…?」
藤「(そう…)」
今野「(その辺…)」
荻上「(やっぱ気になる…だってああいうの読みまくってたら影響受けちゃうもんじゃないの!?)」
波戸「あくまで一ジャンルとして楽しんでるだけで、僕は男が好きなんじゃないですよ。BLはファンタジーの王様、でしょ?」
神永「バッカおめぇ…『僕は男が好きじゃない』なんて、BLじゃ完璧伏線だろ?『男が好きなんじゃない!お前が好きなんだ!』ってやつだな。」
波戸「う…」
神永「だからあくまで相手ありきだ。どうよ?お前の正体知った上でも、自然とお前のそばにいてくれるような、そんな相手いねぇのか?」
いる。
ずっと出づらくて隠れてたが、とうとうスーに押されて姿を表した、この人が…
波戸「男だと知ってても普通に接してくれる人は…(斑目先輩、来てくれたんだ…)」
波戸「神永先輩…いや…義姉さんとか言ってみたり?」
神永「ハハハ…兄貴にはうまく言っといてやるよ。じゃあ行くか。」
エンディング
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