げんしけん 二代目 第10話 「Snow man」 【前半】 腐男子はつらいよ…
神永「今、波戸って言ったっすよね…?」
朽木「にょー!? にょ?にょ?」
しかし何も知らない斑目先輩が…
斑目「波戸くんならここにいるぞ?」
斑目「あれ?なんか俺まずったか…?」
今野・藤は波戸ちゃんを改めてじっくり見る。」
藤「ど、どう…?」
今野「わかんねぇって…?」
波戸「はい?どうかしましたかー?」
今野・藤「うわー!!!」
今野「やべーこれ完全に女だ!」
藤「ないない、絶対に波戸じゃない!」
波戸「(いける…これならごまかし通せる…)」
より気合を入れた可愛い声でごまかす!
しかしそれも神永先輩には通用しなかった…!
波戸「あっ…あっ…あっ…!」
神永「お~]
取ったー多くの人の前でウィッグを!
それを見た今野先輩は「私のせいで…」と泣き出した。
一体この人達と何があったのか?
高校時代、美術部にいた波戸くん。
しかし美術部とは名ばかりで、部員の女子はみんな腐女子で腐話に花を咲かせていた。
神永先輩も、腐った絵を描いて持ってくる。
波戸くんはそれには関わらず、興味ないフリをしてデッサンを続けていた。
外は大雨。波戸くんは兄の雄一郎に車で迎えを頼んでいた。
すると神永先輩も大雨で困っていたので、一緒に乗せることに…
雄一郎と神永先輩は知り合いだった。雄一郎が3年の時神永先輩は1年。
心なしか普段よりも口数が多いように見える雄一郎。
神永「賢二郎攻めの雄一郎受け確定ってことでOK?」
雄一郎「いやだからビタイチわかんねぇっての意味…」
堂々と腐女子的妄想を垂れ流す神永先輩。雄一郎はさっぱり分からないようだが…
波戸「先輩、すごいな…」
そんな先輩を尊敬しちゃう波戸くん。
今日も美術部は腐女子部状態。
波戸くんはいつも通りデッサンをしていたが…
波戸「あれって…先輩の…!」
波戸くんはしっかり手を洗ってから、その絵に触れようとする…
女子の声がしてビクッ!となる波戸くん。
そこで波戸くんは絵をトイレに持ち込んでじっくりと見ることに。
波戸「わぁ…すごい… 先輩、すごい…!」
目をキラキラさせてその絵を見つめる波戸くん可愛いの。
しかし、部室に戻るとそこには絵を探しに来た今野先輩が。
波戸くんは後ろに隠すもすぐに袋が見つかり…
波戸「あっ…これか…ごめん、チョイ見てた…」
今野「えっ?」
波戸「(まずい…怪しまれてる…どうしよう…言っちゃう?言っちゃうか?)」
波戸「まあ、ちょっと興味あったというか…(言っちゃう!?)」
波戸「実は僕、BLとかけっこう好きで、中学時代から一つのジャンルとして楽しんでたというか…きっかけが二次の同人誌で、四谷小室先生とか風間たかえ先生とかマサユキ先生とか…寺田蓮実子先生とかともながとも先生は外せないかな、二人とも一般作も多いから男でも買いやすいし…」
今野「好きなの?BL。マジで?」
波戸「うん。だから神永先輩のイラストもずっと見たいと思ってて…
今野「見たの?トイレで…?」
波戸「うん、そうだけど…ここで見てて人が来たらマズイと思って…」
波戸「べ、別にトイレだからって変なことは全然まったくしてないよ!」
今野「波戸、先輩の絵、好き?」
波戸「う、うん…すごく好きかも…こんな絵描けたらなって思う…」
今野「絵だけ…?」
それから美術部内の雰囲気が変わり、波戸くんは部から足が遠のくように…。
神永先輩も卒業し、3年になる頃には男が好きだという噂は学校中に広まっていた。
時間は現在に戻る。
今野「やっぱり私のせいだ…私が、波戸がトイレでBL見てたって美術部の女子に言っちゃったから…」
藤「コンのせいじゃねぇよ…聞き出したのは私らだし…なんか変だなって…男子に言いふらしたのはきっと木村だ!」
波戸「トイレでは本当に何もしてませんよ。」
荻上「まあ誤解されてもしょうがないかな…」
今野「私のせいで…波戸…本物になっちゃって…」
波戸「違うよ。こんな格好してても、中身は前と変わってない。」
藤「どういうこと?」
波戸「これなら腐女子の中に混ざれるかと思ってしてるだけ…」
こうでもしないと男子は腐の中に混ざれないなんて、世間は厳しいよなぁ…
神永「そんなに私の絵が見たかったんなら、言えばいくらでも見せてやったのにな。」
波戸「そうですか…」
神永「あぁ…そういや…そこの展示に私に似た絵があったな…っていうかさ、なんで私がお前に間違われたんだ?」
波戸「うっ…。」
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