彼女がフラグをおられたら 第3話 「任せておけ、この体育祭は99.9%の確率で俺たちの勝ちだ」 男の友情やから仕方ないんやよ
なんと颯太と同じベッドに恵ちゃんが寝ていた!
恵「し…仕方ないんやよね…男の友情はこうやって深めるものやから…」
菜波「ケダモノめ!」
茜「ケダモノですー!」
恵「確かゆうべお手洗いに行って…そうそう、半分寝ぼけてたウチを菊乃先輩が部屋まで送ってくれたんよ。」
颯太・菜波「事件の影に姉あり…」
菊乃「あら~、キャー!朝から颯くんが女の子達に囲まれてモテモテなんて~!お姉ちゃんうれしい!」
菜波「この姉、すべてが計算づくじゃ…」
恵「だ、だからウチ男の子やよ~!」
すると突然、外でけたたましいヘリの音が。
とっさに颯太に抱きつく恵ちゃん!
中からはアンドロイドの女の子・忍者林瑠璃(にんじゃばやし るり)が。茜の家である魔法ヶ沢財団でつくられたという。
おそらく茜が心配で送られてきたのだろう。
菜波「魔法ヶ沢財団の令嬢がたった1人とはいえ、男がいる寮で暮らすのじゃからな。」
恵「…… はふぅ~…。」
今日も男扱いされず落ち込む恵ちゃん。
しかしすぐに立ち直って…
恵「男はなんでも受け入れるもんやよ!」
どやっ。
転校1日目からすっかりクラスも馴染んだ瑠璃。
菜波「どこぞの誰かも瑠璃を見習って少しはいい子にしたらどうじゃ?」
颯太「どうせ僕は悪い子だよ。」
茜「何を言ってるです!颯太くんはいい子です!
菊乃「自分を責めないで颯くん!お姉ちゃん今日お風呂で頭洗ってあげるから…」
恵「颯太くんが悪い子ならウチも悪い子になるんよ!」
菜波「今日も力いっぱい甘やかされとるのぉ…」
とその時、突然この学園の生徒会長・聖帝小路美森(せいていこうじ みもり)から発表が。
今年の体育祭は「体育祭週間」と題して、1週間耐久の大規模なものとして行うという。
美森のムチャクチャな思いつきだが、みんなは「颯太くんの活躍が1週間も見られるなんて!」と大興奮。
とそれだけなら良かったのだが、この「クエスト寮」メンバーが体育祭で優勝できないと、やっぱり廃寮になるかもしれないという。
原因は理事会のオジサン達が颯太のハーレムを妬んでいるのと、それに対して会長が調子乗って大口叩いたためだった…。
さらに颯太の退学まで言ってしまったからさあ大変。
だが、このメンバー達はどんな状況でもポジティブ。
恵「男同士、社会の荒波にもまれるんよ!」
颯太「すでに退学前提…?」
もっとも会長もさすがに悪いと思ったようで、新たに助っ人を呼んでいた。
彼女の名は英雄崎凜(えいゆうざき りん)。菊乃の幼馴染である。
凜「貴様もたった1人の男子である以上、至極を尽くしてもらうからな!」
颯太「あ…あの…恵も男子だから…」
凜は「MVPを狙うぞ!」と、さっそく特訓を始める。
早朝から起こされ、みんなクタクタ…
恵ちゃんも女子の体操着+ニーソ!
男子のトレードマークとしてはちょっとおかしい気がするが…だがそれがいい!
一方颯太は、凜と2人でまだ特訓を続けていた。
凜「この程度でへこたれるとは!まったくこれだから男は!」
颯太「ホント、厳しいですね…これでもけっこう頑張ってるんですけど…」
凜「フン、男1人女子達に囲まれて暮らすためにか?軽薄な!」
離れた場所でもわかるのね…。
凛は颯太を軟弱だと言いながら、昔の幼馴染「ソーダ」の話をする。
昔の凛は男まさりで…まるでショタだ!
もちろん「ソーダ」とは颯太のことで、颯太も颯太で凛のことをずっと男と勘違いしていた模様。
颯太「凛…くん…?」
凛「ソーダ…?」
颯太・凛「わーー!!」
颯太「だって凛くんわんぱくなガキ大将で!いつ女装に目覚めたの!?」
凛「最初から女だ!お前だって昔は天真爛漫だったのに、なんだこの世を捨てたような厭世感溢れる態度はー!」
颯太の発想いいぞ!女装だと思いたいよな!
とりあえず女装というワードが出た以上は反応しておく私。
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