ついに累とはじめが出会った。

累「君は…？ガッチャマンか？」
はじめ「そうっすよ。」

しかし累は、興味ないという素振りで後ろを向く。

ガッチャマンの存在は秘密で知られちゃいけないのだが、まったく気にしないはじめ。
先輩の橘清音が慌てて連れて帰るも、はじめの姿が監視カメラに映ってしまい、その映像から世間にガッチャマンの存在がバレてしまった。

総裁X「探していたガッチャマンの存在は確認されましたが、どういたします？」
累「もちろん利用するさ。世界をアップデートするためにね。」

すっかり注目の的となり、マスコミに追いかけられるはじめ。

累「X、ギャラクター達にゲームの呼びかけをしてくれ。剣よりも強き武器を振りかざす騎士道を忘れた無頼の輩から訳ありの姫を逃がし、LOADの元へ導くため助力してくれる刺青の騎士達を求める。協力者に姫は驚きを与えてくれるだろう。報酬は名誉のみ。集え、円卓へ！」

累はそうXに命令しながら着替える。要するに自分の所へはじめを連れて来てくれということだ。
いちいちこういう描写がたまらないっすね～！

ギャラクター達がマスコミを追っ払い、はじめ達は逃げる。
そして隠れていると、はじめにLOADからのメールが！

「招待状　初めまして。僕の名前はLOAD GALAX。君の周囲には、まだたくさんのマスコミがうろついている。見つかったらまた面倒な事になるだろう。君が僕の招待を受けてくれるなら、マスコミにつかまる事なく、そこから脱出させてあげるよ。」

このメールを送るために着替えたわけですね。
LOADとしてメールを送るからにはちゃんとLOADの格好をしないといけないというこのこだわり、素晴らしい。

うつつは「胡散臭いメール」と言うが、はじめは何の疑いもなく招待を受けた。
はじめとうつつが総裁Xの指示に従って進むと、その先ではGALAXの力でいろんな人が協力してくれ、無事にLOADの元へ。

そうして着いたのはホテルのレストラン。そこにはLOADが…！

はじめ「あーっ、昨日の人！」

ここまでの道のりが楽しかった。助けてくれた人も楽しそうだったというはじめ。
そんな世界こそ、累が作りたがっている世界だ。

はじめ「えっ！？GALAXって君がやってるんすか？」
累「ああ、招待を受けてくれてありがとう、ガッチャマン。いや、一ノ瀬はじめ君、お連れの娘さん。僕が、LOAD GALAXだ。」

女装をしていても、自分を“僕”と呼び、男であることは隠してない様子の累くん。
男であることは隠さないけど「素の自分」は隠したいのだろうか？

累は「ネットに流出したはじめの映像を消してあげるよ」と持ちかけるが、はじめは「あんま気にならないから別にいい」と言う。

累「やっぱり変わってるな、君…」

いや君こそ。相当。

そしてはじめ同様招待されていた清音も到着。
通常アムネジア・エフェクトをONにしているとガッチャマンの姿は見えないはずなのに、累には見えるようだ。

累「君達を招待したのは、少し話がしたかったからなんだ。」

累「僕はGALAXで、さっき君が体験したような世界、人々の役割をマッチングして内発的でポジティブな動機を引き出せる、理想的な世界へのアップデートを目指しているんだ。」
はじめ「ほえーっ、確かにGALAXは凄いっすよねぇ。最近みんなで事件や事故解決しまくりっすもんねぇ。昨日も大活躍だし。いいっすよねぇ～GALAX。」

累「じゃあ、ガッチャマンをやめてくれる？」
はじめ「お？」
ガッチャマン「これからの世界にガッチャマンはいらないんだよ。」

超常の力を持つ者がいると人はそれに頼ろうとする。
全人類がヒーローになる世界を目指している累にとって、ガッチャマンは邪魔な存在なのだ。
本当に世界を救いたいなら、ガッチャマンではなくギャラクターとして活動してほしいと累。

清音は累の話に理解は示しつつも、ガッチャマンがいらないとは思えないと反対する。そしてはじめも…

はじめ「やめないっすよ。」
累「どうして？」
はじめ「昨日事故現場にたくさん出てたチカチカ光ってた子達って、LOAD君の友達っすか？」
累「何のことを言ってるんだい？」

はじめ「LOAD君、スッピンの方が綺麗っすよ。」
累「えっ…？」
はじめ「こんなに綺麗なのに、惜しいんすよね～LOAD君なら、もっと綺麗になれると思うんすけど…間違いないっすよ！」

普通なら女装というところで少しは引きそうなものですが、はじめはあっけらかんとそれを受け入れ、むしろより良い女装へとアドバイスをしてくれてる。なんといい子だ。
また化粧だけでなく内面的にももっと「素の自分」を出せ…という意味もあるのかも。

累「スッピンか…　すごい女の子だ。」