CLANNAD ~AFTER STORY~ 第5話 「君のいた季節」&第6話 「ずっとあなたのそばに」
相楽美佐枝(さがら みさえ)、主人公の岡崎が通っている高校のOGで、今は岡崎の友人・春原(すのはら)が住む男子寮の寮母をしている。
一緒にいる猫は、美佐枝にいつの頃からかまとわり付くようになった猫。名前はまだない。
そんな美佐枝が高校の時の話。ある日、美佐枝の前に少年が現れた。
彼は志麻賀津紀(しまかつき)と名乗り、「恩返しがしたい」と美佐枝につきまとうようになる。
志麻「小学生の時、病院の中庭にいた僕を励ましてくれた。覚えてないかな…?車椅子に乗って、猫を抱いてたんだけど…」
志麻君は「僕には願いを叶えられる力がある」というが、そんなの信じられないし、そもそも恩に着せられるようなことはしてないと断る美佐枝。
それから志麻君は毎日、校門前で美佐枝を待った。雨の日も…
濡れネズミになって拭いてもらってるの可愛いな。
美佐枝には五十嵐君という憧れの男の子がいた。だが五十嵐君にはすでに彼女がいて、美佐枝は失恋してしまう。
すると、まるで自分のことのように悲しみ涙を流す志麻君。
美佐枝「なんであんたが泣くのよ…」
志麻「わからない…」
ここから6話。
実は生徒会長を務めている美佐枝。もうすぐ行われる秋祭りに高校でも協力するため、今は忙しいんだという。
美佐枝「でね、もし予定なかったらさ、私と一緒に行かない?秋祭り。」
このお誘いに志麻君は笑顔で応える。
別の日。いつものように校門で待つ志麻君だが、美佐枝は生徒会の会議で遅くなると、美佐枝の友達・サキとユキから伝えられる。
志麻「そっか、忙しいんだ…美佐枝さんが仕事してるところを見てみたいなぁ。」
志麻君がそう言うと、何か思いついた様子でニヤリと笑うサキとユキ。何をする気だ…?
ええ、そりゃもう、こうするんです!
志麻「もう…絶対バレるよ、こんなの…。」
サキ「大丈夫、似合ってるから。」
ユキ「っていうか、可愛すぎて腹立ってきたんだけど…。」
志麻君に女装をさせ、校内を案内することに!
そんな腹立つほどの可愛さに、先輩にナンパされそうにもなったが、サキとユキのカバーでなんとか逃げ出す。
やっと美佐枝のいる生徒会室にたどり着いた。こっそり会議中の美佐枝の様子を見る。
志麻「かっこいいなぁ…」
伊吹先生「生徒会室に何か用?」
志麻「あっ…」
伊吹先生「用があるんだったら入ってもいいのよ。別に立入禁止じゃないんだから。」
志麻「で、でも、その、あの…」
伊吹先生「相楽さん、この子が用事があるみたいなの。」
美佐枝「ん…?あっ、すっごい可愛い娘。こんな娘うちの学校にいたんだ…。」
志麻「ありがとう…ございます…」
美佐枝「何か言いたいことがあるの?なんでも言ってくれていいのよ。生徒の意見を聞くのが生徒会の仕事なんだから。」
志麻「あ…あの…」
美佐枝「ん?」
志麻「これからも…これからもずっと一緒にいてもらえると嬉しいです…」
美佐枝「えっ!?」
伊吹先生「えーと、どういった御関係で…?」
志麻「はっ…す、すみませんでした!」
サキ&ユキ「あはははっ、あはは…最高に面白かったわよ!」
志麻「笑い事じゃないよ 僕だってバレちゃったかな…?」
ユキ「大丈夫、大丈夫。
サキ「かえってその格好の方が、美佐枝に好かれるんじゃない?」
志麻「そんなはずないでしょう…」
カツラを取っても充分通用するじゃあないか…
それからサキとユキは志麻君の家に遊びに行こうと、一緒に下校する。
ところが志麻君は「家がどこだったか思い出せない」という。
それでもなんとか「志麻」の表札を発見。訪問するが…
「賀津紀のお友達ですか…それはわざわざすみません…どうぞ上がって、賀津紀にお線香をあげてやってください…」
志麻「そうだ…思い出した…本当の志麻賀津紀はいないんだ…僕は本当は志麻賀津紀じゃなくて…」
志麻「やっと思い出した、僕は志麻賀津紀じゃなかった、それは僕にとって一番大切な人の名前だった。僕たちは、長い長い時間を一緒に過ごして、そして、その人は僕に、最後の願いを託した…。僕はその願いを叶えるために、やってきたんだ…。」
そして迎えたお祭りの日。
美佐枝「昨日の女の子、あんただったんでしょ?」
志麻「やっぱりわかった?」
美佐枝「わかるわよ。毎日顔を合わせてるんだもん。」
志麻「ごめん、迷惑だったかな?」
美佐枝「いいの、どうせあれも、ユキとサキの差金でしょ。」
お祭りを楽しんだ後、美佐枝の願いをきく志麻君。
だが、志麻君がもっていたはずの「願いを叶える光」がなくなっていた。
美佐枝「最初から何も入ってなかったんじゃないの?でなければ、今の私には必要ないってことよ。大事なのは、今の私達が幸せだっていうことなんだから。」
志麻「でも、こっちも大事なんだ。」
美佐枝「そう言われても…そうだな。」
美佐枝「それじゃあ、志麻君が待ちに待ってた願い事言うね。ずっと、いつまでも私のことを好きでいてください。いつまでも、いつまでも…私のことを好きでいてください。それが私の願いです。」
志麻「あぁ…やっぱり僕はこの人が好きでした…。短い間だったけれど、一緒に過ごした時間はかけがえのないものでした。ユキさんもサキさんも好きでした。4人で過ごす時間が大好きでした。」
志麻「美佐枝さん、本当に、本当に…ありがとう…。」
志麻「さようなら、美佐枝さん、僕はあなたを一生好きで居続けます…ずっと…いつまでも…。」
志麻君はそう言い残して、姿を消した。
卒業後、美佐枝は男子寮の寮母に。その時住み着いたのがこの猫。
美佐枝「あんた、とうとうここに居着いちゃったわね。そんなに私のそばがいいの?」
猫「ニャ~ン。」
美佐枝「あたし、別に猫好きじゃないわよ。」
猫「ニャ~ン。」
美佐枝「…バカみたい。何おとぎ話みたいなこと考えてるんだろう。変な猫ね、あんた。」
「ご主人様…。今のご主人様はあなたとは違う人だけど、とても優しい人です。ただ、たまに不安になります。僕は、目的が果たせたのでしょうか?あなたとの約束を果たせたのでしょうか?今はもう、遠すぎて思い出せません…ただ、今はこうしていたいです。それを、許してください…。ずっと、ずっと…この人のそばに、居続けることを…。」
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