キューティクル探偵因幡 第8話 佐々木優太が誘拐緊縛されるわけがない
第8話A 「佐々木優太誘拐事件」
ヴァレンティーノから優太くんを誘拐したとのメールが届いた。
そのメールにはなんと、優太くんが縛られている写真が!
荻野「どう思う?助手。」
圭「おかしい。優太くんがヤギに誘拐されることも、その証拠が荻さんの携帯に届くことも、衣装がお姫様的で準備万端なことも違和感だらけで罠としか思えない!」
身代金の要求もあり、その額は1783円!
因幡「安っ!」
圭「イナバサンか…完全に主導権握ってるな優太くん…」
完全に罠だ。でも放っておくわけにもいかないので助けに行く。
優太くんの衣装に合うお城の要塞まで作って待ち受けるヴァレンティーノ。
優太「ねえねえ、どんな罠で仕留めるの?」
そう言って優太くんは罠のボタンを押しまくる。
どれも恐ろしい罠だと思うが、優太くんはお気に召さないようで…
ヴァレンティーノ「ちょっと…お主じっとしててくれぬか…」
優太「ねえヤギ…や~る~気~あ~ん~の~?」
優太「荻さんを迎え撃つ準備ができたっていうから誘拐されてあげたのに!こんなんじゃ致命傷を与えられないよ!ガッカリ!もう、ノアは何やってんの!」
ヴァレンティーノ「ノアは研究に忙しいであろ…」
優太「じゃあヤギと袋と女王の三バカ作戦なの!?」
ヴァレンティーノ「三人寄れば文殊の…」
優太「もんじゃ焼きみたいな脳みそがなんだって?今すぐ頭脳労働者連れてこーい!」
ヴァレンティーノ「りょ、了解であろー!」
そしてノアが到着。
ノア「なんやてー!なんでそんな面白そうなこと黙っとったんやー!囚われの姫、西洋の城!」
優太「ファンタジー!」
ノア「これもうドラゴン出すしかないで!」
優太「城の中もダンジョンっぽくしようよ!」
ノア「ええな~モンスター配置するか!」
優太「用意できる?」
ノア「毒は効くし針も通るから、皮は鉄っちゅうよりアルミに近いか?ただ肉は切れんし骨も断てん。斬殺拳は諦めた方がええなぁ。」
優太「あの体力を支える内蔵も超人的だけど、免疫力が一般の範疇なのかな?じゃあ硫酸も効くかも…」
ノア「なんだか夢みたいや。優太とこうして刑事抹殺の算段立ててるなんて…」
優太「僕も今すごく楽しいよ。頑張って荻さんを亡き者にしようね…」
美しい…のに会話が酷いよ!
ところがノアは張り切って罠を仕掛けすぎて、誰も出られなくなってしまい、やってきた因幡達に助けを求めるハメに。1時間後に爆発する時限爆弾までセットされている!
中には、最上階に優太くんが、途中のどこかに遥とドンがいる。因幡さんは弟の遥を助けに行くことに。(ドンはどうでもいいらしい)
で、優太くんは荻さんが助けに行ったのだが、優太くんに拒まれてしまう。
優太「荻さんは来なくていいです。僕は先生(因幡)に助けてもらいますから。」
荻野「その洋がお前を頼むと言ったんだ。おとなしく救助されろ。」
それを聞いた優太くんは涙する…
優太「やっぱり弟を…助けに行ったんだ…」
荻野「助手…」
しかし油断はできない!涙に紛れて優太くんは荻さんに硫酸を!
荻野「あっつ!助手貴様!」
優太「もういいもん!自力で出ます!」
荻野「バカか!出られないからここにいるんだろ!」
優太くんはモンスター“ドンラゴン”を使って、荻さんに毒液を浴びせようとする。
しかし狭い所で使ったために自らそれを浴びてしまう。荻さんは優太くんを抱えてそこから脱出。
優太「いいですよ…別に助けなくて…どうせ助けたくもないんでしょう?どうせ助手より弟が大事で、どうせ助手より相棒が大事で、どうせ金髪の助手よりも黒髪の助手が大事なんだ…!」
荻野「いい加減にしろ!洋は俺が、俺だけが確実に助けると信じてる!自分より確率が高いと判断したんだ!一番助けたい1人にお前を選んだんだろうが!いつまでもスネてるんじゃない!」
そう言ったところで、ドンラゴンが暴れて塔が崩壊し、優太くんと荻さんは真っ逆さまに…
強靭な荻さんのおかげで助かったが、優太くんは毒液で目を覚まさない…
ノアの解毒剤もどさくさで割れてしまい、因幡さんに治療させようにもそれには優太くんの拳が必要…
荻野「助手!起きろ!頑張れ!男だろ!目を覚ませ!お前の仕事だ!洋の助手なら根性見せろ!優太…!」
因幡「ゆ~た~!優太、すぐ治してやるぞ!頼むぜ、俺の助手!」
優太「いつもより多目に押しておりま~す!」
因幡「や~だなにこの大サービスみ~なぎっちゃ~う!もぅ最高にみ~なぎっちゃ~う!」
自分への治療とあって押しも全力!
そして治療も終わったころ、時限爆弾で城は爆発。でもみんな逃げ切って無事だった。
圭「優太くん、ちゃんと荻さんに謝りなよ。それかお礼言いな。」
優太「えーっ、何その究極すぎる二択…水死と焼死、どっちがいい?と同義語だよ…」
荻野「かまわん、期待してない。」
圭「ほら優太くん、あんなふうに言われてるよ。」
第8話B 「因幡親子決裂事件(前編)」
探偵事務所に、荻さんが消えたという一報が入った。
圭「えっ…」
優太「なんで僕を見るの?」
しかし今回は優太くんの仕業ではなかった。
ヴァレンティーノが荻さん殺しを計画。それで荻さんの身体に聡明さんが乗り移り、そのまま殺そうとしているのだった。
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