アラタ カンガタリ~革神語~ 第1話 「革ノ命~ARATA NO INOCHI~」 アラタ少年を秘女王に!
人と神々が共に生きる世界「天和国(アマワクニ)」で30年に一度行われる秘女王(ひめおう)交代の儀式。
秘女王には天通力のある秘女族(ひめぞく)の娘しかなれないのだが、秘女族では長年娘が生まれず困っていた。
そこで秘女族のおばあちゃんは考えた。
なんと、秘女族の少年であるアラタに女装させて儀式に出し、新たな秘女王にしようというのだ!
マカリ(アラタの祖母)「アラタよ、今日からお前は女だ!」
アラタ「だからそれ無理ありすぎだって!」
コトハ「大丈夫ですアラタ様。私達釆女族(うねめぞく、秘女族に付き従う一族)も、精一杯女装のお手伝いを!」
アラタ「帰れコトハ!ったく、女装しようが何しようが、男の俺が女王ってありえねぇだろうが…。」
マカリ「やはり…お前をちゃんと女として育てておくべきだった!」
アラタ「問題はそこじゃねぇ!男の俺に天通力はねぇし、バレたら殺される!」
マカリ「断っても殺されるわ!娘を差し出さねば、反逆の罪で一族を粛清するとのお達しだ…。」
アラタ「一族を…。」
30年前にも娘がおらず、今の秘女王・キクリはすでに在位60年。
今度の儀式には国の存亡がかかっていると聞き、渋々女装をすることに。
アラタ「そうは言われても…最悪だ…」
コトハ「可愛いですよアラタ様!本当に女の子みたい!」
アラタ「張っ倒すぞ!」
アラタ「本当の秘女族の娘を探しだすまでの時間稼ぎか…。」
コトハ「祭りは3日間。3日の辛抱です。」
アラタ「3日も秘女王と秘女王に仕える十二神鞘(じゅうにしんしょう)を騙し通せると思うか?」
コトハ「あ、それは…」
アラタ「あーあ、遠い世界へ行っちまいてぇ。」
しかし、コトハからお守りにと、コトハがキクリにお仕えした際に頂いたという「ミチヒノタマ」を受け取ると…。
コトハ「こんなことくらいしか、私には…」
アラタ「心配すんな。オババを殺されたりしたら胸糞わりぃからな。どこまで御上を騙せるか、やってやろうじゃねぇか!」
おっ、乗ってきた!可愛くなってきたよ!
儀式に望むアラタ。
キクリ「来てくれて礼を言う。愛する者たちとの別れはつらかったろう。許せ、アラタ…。」
アラタ「ダメだ…できねぇ…この人を騙すなんて…」
カンナギ(十二神鞘の一人)「これは我らが十二神鞘の革命なのだ」
カンナギ「皆の者、聞け!秘女王が殺された。賊の名はアラタ。男の身ながら女に化け、秘女王を殺めて逃走した。国に仇なす逆賊、必ず捕らえて処刑しろ!」
アラタは十二神鞘にキクリ殺しの罪をなすりつけられ、追われる身となってしまう。
アラタは必死に逃げ、そのうちに人を喰うと言われている「神開の森(かんどのもり)」へ。
“喰われて戻った者は別人になる”と言い伝えられている森で、アラタは現代の日本に生きる日ノ原革(ひのはら あらた)という少年と入れ替わってしまった。
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