A3! SEASON SPRING & SUMMER 第12話 「克服のSUMMER!」 ありがとうアリババ。
ついに本番初日を迎えた。
緊張で息が上がる天馬くんの胸を叩いて、幸くんは言う。
幸「ポンコツ役者。」
幸「今宵も語って聞かせましょう。めくるめく千の物語のその一つ。」
皇天馬出演により俄然注目されるこの舞台。
幸くんもうっかりスカウトされたり話題になってもいいんじゃないかな?これで男の子なんだぞ!
幸「気をつけてねアリババ、あんた、昔から人の話をちゃんと聞かないっていう致命的な欠点があるから…。」
幸「王子様になるんでしょ。見せてやろうよ。椋の新しい夢を。」
椋「うん。」
幸「ここまで引き伸ばしたけどもうどうしようもないし、王のハーレムに入るしかないわ!」
天馬「お前はそれでいいのかよ!」
幸「そんなのいいわけないでしょ!でも、どうしようもないじゃない!」
天馬くん演じるアリババが「シェヘラザードが王と結婚できないようにしてくれ!」と願うと…。
幸くん演じるシェヘラザードとアリババは夫婦に!
結ばれたのを三角で表すのはさすが…。
幸「バッカじゃないの!魔人の願いを全部使っちゃって…あんたの夢は億万長者でしょ?」
天馬「オアシスが嘘でもなんでも、お前の寝物語がないともう安眠できねーんだよ…。」
幸「アリババ…」
天馬「なんだよ?」
幸「喉が乾いたわ。水汲んできて。」
天馬「は?なんだよそれ…。」
幸「それでは今宵も語りましょう。『3歳のアリババと壮大なおねしょ』。」
天馬「わっ、わっ、やめてくれー!」
幸「10秒以内に。」
ケンカップルがついに夫婦に!(あくまで役の上です)
この芝居はその時一度きり…これを見に来てもらえる素晴らしさを感じる天馬くん。
さあ、この調子で千秋楽まで!
幸「しっかりしないとね、ポンコツ役者。」
天馬「フン、お前に言われるまでもない。」
そしてついに千秋楽の日。
なんと天馬くんの両親が見に来ているという。監督がチケットを送ったのだ。
幸「もうポンコツじゃないんでしょ?」
天馬「最初からポンコツじゃない! …そうだな。映画のオファーを断ったことが間違いじゃなかったって認めさせてやる!」
チラシを配ったあの時の同級生くんたちも、見に来ていた。
天馬「ラスト、みんなで最高の芝居がしたい。今、この瞬間の俺たちにしかできない最高の芝居を…ついて来てくれるか?」
幸くん(シェヘラザード)のいつもの口上の途中で割り込んでくる天馬くん。
アドリブだ。
天馬「おいポンコツ聞いてんのか!」
幸「ポンコツはあんたでしょ!万年貧乏人!」
幸「《当たり前。オーディションの日から今日までどれだけ俺様天馬様のわがままに付き合ってきたと思ってるの?》」
天馬くんのアドリブ満載で、本当に心の通じ合ったお芝居をみんなと…。
そして最後の最後、『アリババのおねしょ』で締めたところで…。
こうして芝居が終了すると、観客はスタンディングオベーション!
天馬くんの両親は天馬くんを認め『お前の思うようにやってみろ』との手紙を残していった。
マネージャー「それから『たまには連絡しなさい』と。」
天馬「…わかった。」
これで夏組の話は一旦おしまい。次は秋組のお話へとつながっていく。(『AUTUMN & WINTER』は10月から放送予定)
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